「前回の中間報告では,途中段階のソースファイルだけでなく,企画書となるテキストファイルを,提出してもらいました.
ざっと読みましたので,クラス全体に,いくつか注意をお知らせしたいと思います.
企画をやり直す必要があるように思った答案は,ありませんでした.本日も時間をとって実施し,完成させてください.
お知らせしたいのは主に3点です.まず,開発前に作成する企画書は,実施の『ゴール』を規定するものとなります.第10回の課題実施前に読み直して,ゴール(目指すもの)が分かる書き方になっているか,チェックしてみてください.なお第10回では企画書・仕様書などの提出は指示せず,『コード』『画面』に基づいて点数をつける予定です.
次に,文中で,本人や相方の名前を挙げる場合には,『姓のみ』『呼び捨て』で書くようにしましょう.『ペアのどちらかが提出』と指示していましたので,たとえ企画書の作成を行ったのが,2人のうち一方だけだったとしても,共同提出となります.ただし,本文の前に学生番号・氏名を並べて書く場合には,フルネームにします.
最後に,APIの名称は,『固有名詞』です.英字の大小や空白の有無に注意して,表記することを心がけましょう.例えば『YoutubeDataAPI』ではなく『YouTube Data API』と書きます.公開されている技術などに対して誠実であるかどうかが,こういったところから判断されることがあります」
何これ
毎週月曜日のプログラミング演習科目です.中間報告の企画書だけ読んで,気になった,(この科目に限らず)今後のために知っておくとよい点を整理し,科目のMoodleページとして登録した内容を,話し言葉にしました.
「姓のみ」「呼び捨て」?
共著論文で,著者の中の1名を挙げる場合には,「著者の一人(○○)」とし,○○に姓のみ呼び捨てで書くことがあります.
英語の論文では,カッコ書きでイニシャルにするのを見たことがあります.姓(surname)の最初の文字で著者が識別できるのならその文字ですが,同一の頭文字が複数いるときには,「(T.M.)」のようにします.
書籍で,カッコ書きでイニシャルにしているのを,思い出しました.
2022年に文庫化された本で,元は1973年発行の新書版(中公新書)です.2人の対談で本文が構成されていますが,途中にときどき,1ページまたは複数ページで,囲み記事が入っています*1.この囲み記事はそれぞれ,森と竹内の一方が書いたものと推測でき,例えば文庫版のp.26は「(M)」,p.56は「(T)」で,締めくくられています.
*1:新書版では多くても2ページだったので,不具合は見当たりませんでしたが,文庫本で3ページになっているところについて,例えば「集合」はp.25,p.27,p.26の順に読む必要があり,軽くストレスがかかります.刷数を重ねるうちに改善されていればいいのですが.