わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

図解か,図解化か

 某年月日,ある学生発表に対し,コメントを書いていました.
 某ゼミは金曜日の開催で,コメント提出期限は翌週月曜17時です.火曜の午前に回収して振り分け,指導教員を経由して各発表者にフィードバックされます.
 画面にPDFのレジュメを表示させ,手書きメモをキーボードの横に置き,話したこと,スクリーン映写させていたことを,思い出しました.研究内容について,1つの文にしたあと,研究背景のスライドの違和感が,記憶によみがえってきました.文字(箇条書き)ばかりで,明瞭さに欠けていたのです.
 「背景説明について文字だけでは伝わりにくいので図解してください」と書いてから,「図解」に「する」をつけてよかったっけ,「図解化」のほうがよかったっけと,疑問が沸いてきました.
 Googleで,検索してみると,「図解」は約 48,200,000 件,「図解化」は約 19,900,000 件と出ました.前者では辞書ページが上位に来たのに対し,後者では書籍のタイトルを見かけました.
 ところで,「化」をつけるべきか否かで,真っ先に連想するのは「暗号化」と「復号」です.「暗号する」は日本語としておかしく,「暗号化する」としないといけないのに対し,「復号する」は問題なく,「復号化する」も,『暗号技術入門』をはじめ出版物で目にしています.
 「図解」は「復号」と同じ(そして「暗号」と異なる)品詞なのが,確認できるといいのですが…
 WSL2の端末ではmecabコマンドが使用できず…
 WebでMeCabが使えるサービスを探してみると,Web茶まめを見つけました.
 テキストボックスに単語を入力し,オプションは変更することなく,「解析する」を押してみました.
 「図解」の品詞は「名詞-普通名詞-サ変可能」と出ました.サ変名詞ではなく,このような表記になるのですね.
 ページを戻って,「復号」を試しても,同じ品詞でした.
 「暗号」だと,品詞が変わりました.「名詞-普通名詞-一般」です.サ変名詞でない名詞です.
 ここまで確認してから,学生へのコメントは「図解してください.」で締めくくりました.発表者の数だけ書いて,Moodleで提出しました.
 ブラウザのタブを閉じるときに,Web茶まめの解析結果ページを見て,戻って,もう少し試しました.
 「図解化」を解析すると,「図解」と「化」に分かれました.「化」の品詞は,「接尾辞-名詞的-サ変可能」でした.「復号化」も「暗号化」も,2つの語に分かれました.