「さて,塾の終わりの時間になったな…」
「すえの子ちゃん,早く来ないかな…」
「せやな,早よ帰ろか」
「うん!」
「えっと,さきの子と,あとの子は,晩ごはんを食べてから,塾へ行ったんやな」
ここで解説をしておくと,車で3人の塾のお迎えをしました.ただしさきの子・あとの子と,すえの子は,異なる塾です.さきの子とあとの子が先に終わり,乗せて車を移動させ,すえの子が来るのを待っていたのでした.それでは本編をどうぞ.
「そ!」
「そやで!」
「んでなあ,すえの子は,何か食べさせちゃってって,ママ言うててん」
「じゃ,ラ・ムー行こう!」
「ラ・ムー!! ラ・ムー!!」
「何やなんや」
「ま,すえの子ちゃんがマックで食べたいって言うんやったら,それでもええねんけど」
「ふむ.あそうそう,おうちの2階の冷蔵庫に,ちょっとした食べ物を入れといたから,帰ってから食ってな」
「何なん?」
「すえの子が来るまでに,何か,当ててみるか?」
「わかった! アイス!!」
「いやいや,冷蔵庫にアイスを入れたら,溶けてまうがな」
「お菓子?」
「うーん,お菓子ではないなあ」
「お肉?」
「絶対に,肉ではない」
「じゃあ,野菜?」
「え…肉か野菜かって言うたら,野菜の方が近いけど,野菜に含めるべきでないかなあ」
「色は?」
「黄色…と,ちょっと黒やな」
「バナナ?」
「ぶぶー」
「ジャガイモ?」
「それもぶぶー」
「甘い? 辛い?」
「甘く味付けしてくれてるな」
「そうや思い出した.スプーンで食べるのが,基本やねんけど,コンビニでプラスチックのフォークをもろてな,フォークで食べるとええで」
「手で持って食べれやんの?」
「せやな,手で持って,食たことあるはずやが,今回はカップに入ってるんでな,フォークで食てや」
「(あとの子に呼びかけて)なあ,わかった?」
「わからん…」
「お,すえの子が,こっちに来たぞ」
答え合わせは自宅でしました.さきの子に促して冷蔵庫の開けさせると,3秒見て「いらん!」と言い,締めました.
入れ替わりでやって来たあとの子に,開けさせました.「『つぶつぶ』って言ってくれたら,わかったのにぃ」と言いながら,フタを開けて食べていきました.