某年月日,イオンスタイルで煎餅を購入し,持ち帰りました.
やや大きめの袋に入っていますが,個包装です.
翌朝…
リュックサックの中身を見て,この煎餅のことを思い出しました.3枚ほど取って食べてから,子どもらも食べるといいかなと思い,ちゃぶ台の上に置きました.
5分もせずに,ドアが開きました.さきの子です.
寝落ちした,風呂入れやんかった,櫛どこだの,一人で騒いで地団駄を踏んでいます.下に迷惑がかかるだけやぞと言うと,さらに足音が大きくなります.櫛はこの部屋にないから,探しておいでやと言うと,ようやく部屋から出てくれました.
自分は仕事をして…
「ん? さきの子,戻ってたんかいな」
「そうやけど」
「何か食とんのか?」
「うん,昨日の残りを温めてお椀に入れた!」
「腹減ってたんかい? いや,昨日,晩ごはん一緒に食べたよな?」
「食た!」
「ま,イレギュラーな時間に起きて,胃袋も空っぽなんやろな...」
「何か言った?」
「いや独り言」
「(がちゃ)誰かベッドから出てったかと思ったら,さきの子ちゃんやないの!」
「おっはー」
「古いぞ」
「何か言った?」
「いやツッコミやが」
「汚いなあもお…これは,ゴミ!(ゴミ箱へ)これは…中,入っちゃあるやないの」
「ああ,おせんべな」
「こんなとこ置いてたら,子どもら食べて,あっという間になくなってまうで」
「まあなあ」
「うち,今,食べていい!?」
「あかんに決まってるでしょ」
「ちなみに,お前が起きてくる前から,そこに置いてたんやが,気ぃつかんかったか?」
「つかんかったぁ」
「そっか.ともあれお煎餅は『おあずけ』にしとこか.パパもママもおらんときに,子どもらでわけわけして食べるんやで」
「えー」
「ちょっと早めるなら,朝ごはんのあとなら可,にするかな」
「うち朝ごはん食ったー(椀を持ち上げる)」
「それは朝ごはんではないなあ」