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アドホックネットワークの技術動向と適用事例

昨日,EIS-Clusterの第4回研究交流会に出席してきました.
テーマは,アドホックネットワークでした.「ネットワークはあって当たり前」という日常生活ですが,観光や災害への応用などを見て,ネットワーク基盤に目をやるのもときには必要だなあと感じました.
それではいつものように*1,講演後の「質問」を書いていきます.

  • 観光情報配信サービスに関心がある.ノード間通信は既存の無線LAN? 11b? 11g?
    • 11bを使用した.CFタイプの無線カードはこれしかないので.
  • 適切な情報を送るためには,ノード間の距離が近すぎるとまずい?
    • そうではない.GPSなどで位置情報が分かればいい.電波強度でも,だいたいの位置が分かる.
  • つながりは電波強度を見ている?
    • yes.
  • コストについて.基地局1台いくら?
    • 高性能中継器は50〜60万円.小型のは10万円.ノードについては,PDAは5万円前後.
  • 実験コストは?
    • ノードとしてPCを使用するなどして,特にかけていない.
  • 大規模システム実験について,50ノード接続で苦労した点は?
    • 50ノードでは,2つのシマができてしまった.アドホックモード使用のバグがひそんでいたようだ.実験場所周辺の(実験以外の)利用に影響を受け,チャネル(周波数)が異なるところもあった.70ノードの実験では,チャネル等固定したので,うまくいった.
  • ノード干渉は?
    • スループットを見て,干渉を確認した.ネットワーク構築には支障ない.
  • ITSにアドホックネットワークは新しいのではないか.従来のアプローチと融合できる?
    • 従来型(DSRC)の範囲内でアドホック(端末関通信)の試みは既にある.米国など国際的には,11pが,車の無線LANとして標準になりつつある.
  • 無償ダウンロードのルータで何ができる?
    • 自分たちだけの(閉じた)ネットワークが構築できる.ゲートウェイ機能は不明だが,その実現は難しくない.

*1:といっても,はてなで講演のことを書くのは初めてなので補足しておきますと,私がこれまでブログや日記で講演紹介をするときは,頂戴した資料のことはほとんど書かないのです.