わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

書評作成の注意点

毎週火曜日,研究室で実施している勉強会で,書評を作ってもらうことにしました.
昨日は初回ということで,私がサンプルを見せ,裏面には注意書きをつけました.
一部抜粋.

  • 書評の大原則は,「他人に参考になる情報を書くこと」である.他人には,未来の自分も含まれる.思ったことを書き散らかすのではなく,表現や構成について,十分に推敲すること.
  • 書評の最初の段落には,本の内容を簡潔に記す.感想から始めてはいけない.客観的な目があるからこそ,書評に説得力を持たせられる.「書いてあることを簡潔に表現する」能力は,卒論などで文献を引用(citation)するときに役立つ.
  • 書評の2番目以降の段落は,読んで参考になったこと,興味を覚えたこと,欲しかったが見当たらなかった情報などを書く.見当たらなかった情報については,執筆の時期(通常,発行日の数か月前に原稿を完了させている)と,読んでいる現在との間にギャップがあることに留意する.
  • 章や節の見出しを列挙することは避ける.これらもインターネットで容易に獲得できるので.
  • 引用(quotation)は必要最小限とし,『 』で囲む.掲載ページを書くときは,単一(xページ)なら「p. x」,連続する(xページからyページまで)なら「pp. x-y」と表記する.

明日は,この1日で興味深いトピックがなかったら,citationとquotationの違いを書くことにします.って,いろいろとイベントがあるんですが.