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プログラミング演習と習字教室

昨日で,4月末の毎週火曜5限に演習室で実施してきた自主演習「Cプログラミング技能向上」はおしまいです.学生のみなさんには,今後演習科目や他の講義課目を頑張ってもらい,7月末からの試験ではいい点数を取って,夏休みに,もう少しプログラミングしたいなあと思い立ったら,演習室で画面とにらめっこしてくれるといいなあと思っています.
さて,巡回して,学生の質問を聞いたり,悩んでいるところに後ろから声をかけたりしていて,小学生のときに通っていた,書道の教室のことを思い出しました.
「かしょうじ先生」と呼んでいました.週1回だったかな.1回はこんな感じです.
「お手本」をじっくり見ながら,半紙に2文字だとか4文字だとかを書いて(書く前に半紙に折り目をつけて),先生のところに持って行きます.先生はそれを見て,良いところには丸印.おかしいところは,こう書くといいとか,字形を示してくれます.先生の使う墨(?)は,朱色でした.そういう添削を2度してもらいます.
そして最後に,2枚書きます.このときには細筆も使って,左端に氏名を書きます(級もだったかな).先生に見てもらい,良いほうを決めます.それを先生に渡したら,1回分はおしまいです.
毎月だったか,昇級昇段のための審査がありました.審査する協会か何かがあったと思います.そして毎月発行の冊子を見れば,自分が何級かとか,昇級するかどうかwhether I am to rise in rankが分かるようになっていました.「猛」の活字は,「皿」の部分が,右下ではなく下に来ていたような….
回想はここまで.
プログラミングの授業で,学生が先生席まで行って,プログラムを見てください,なんて状況は想像しにくいですね.そもそも,プログラミング演習で立ち上がって歩くのが教員サイドなのは,当学科に限ったことではないでしょう.そして,プログラムが仕様どおりに動くかどうかは,機械的に判定させたいですし,演習科目の中でそれをしているところもあります.
それから,習字教室では,一人の先生が数名から十数名の生徒を見るという人数比でしたが,昨日までの自主演習では,教員5名に対して学生20数名でした.演習科目なら,教員1〜2名とTAが2〜5名に対して,学生は50名前後といったところでしょうか.
教える側にせよ教わる側にせよ,人数が増えれば増えるほど,統一した方針を立てて指導するのが,難しくなります.プログラミング指導にせよ,一般的な学校教育の問題にせよ,先生の数が増えれば教育は充実する,というのはマクロに見ると妥当なのかもしれませんが,現場レベルでは簡単な問題じゃあないなと思うようになりました.
ところで,習字にあってプログラミングにないものがあります.習字の「永字八法」に相当するものです.
一つのプログラムにエッセンスをすべて詰めるのが非現実的なら,次に思い浮かぶのは(書道から離れますが),『DUO 3.0』です.「現代C言語」の「重要文法」がすべて詰まっており,かつ読み書きしやすい「基本ソースファイルに凝縮」できるといいのですが.さて,ソースファイルをいくつ用意すればいいでしょうか?