昨日,修士論文発表会に出席し,無事終わりました.
そこで「謝辞で助教の先生に対して助教授と書いているものがありましたね」と指摘したところ,はからずも,何人かの先生方から,謝辞の書き方をどのように教わってきたかを知ることができました.
私のやり方とは違うなあ*1,と思ったのは次の2点.
- 謝辞の書き方は指導しない.自分の名前をどう書くかというのは指導しにくい……かつては抵抗がありましたが,私は,謝辞こそ,卒論・修論を身なりに例えるとベルトのようなもの*2であり,本文はぱらぱらでもここはよく読まれるものなので,原稿を見ておかしな表現には,赤を入れます.私が直接指導していない,研究室のある院生に対して,「この修論は,○○先生の指導の度合いがうんと大きいので,謝辞では,役職を気にせず僕より先に書くほうがいいよ」と指示したこともありますが,まあこれはやりすぎだったかな.
- 人に応じて「感謝します」,「深く感謝します」,より深く感謝します*3といった使い分けが必要……びっくりの発想です.考えたこと,なかったです.これに対して思うのは,末尾表現が同じにならないようにするのと,「感謝します」だけでなく何に対する感謝の気持ちかを明示すること,ですね.
謝辞の書き方(2007年度版) - わさっきは,今月力をこめて書いたいくつかのエントリよりもずっと,アクセスが多く,嬉しくもありちょっと悲しくもあります.ともあれ,卒論取りまとめの時期ですからね.アクセスくださった皆様の成功を祈ります.
*1:といっても,私自身も,学生時代に謝辞の書き方で指導を受けた記憶はなく,我流なのですが.
*2:参考文献は,靴に例えるとよさそうですね.ベルトと靴が気になる人は,http://www.a-lancienne.com/blog/2007/08/post_27.htmlや高級なホテルや、レストランでは、客を「ベルト」と、「靴」... - Yahoo!知恵袋も参照ください.
*3:具体的な表現は忘れました.