わさっきhb

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試験と料理

7月になりました.月末には試験があります.こちらは問題を作って解かせ,採点する側です.2科目あります.
そのうち1科目は,過去の蓄積があるのですが,過去問は解答・解説を含めてすべて公開しているので,まるまる同じ問題というのは出せません.
しかし,「絶対に理解してほしい」というものもありまして,これまでも,表現やパラメータを変えて出題しています.
というのを考えていると,料理と似たところがあるなあと思うようになりました.
家で料理を作って,家族に食べてもらう*1となると,旬の食材を使うだとか,栄養バランスもさることながら,毎食同じものを食べさせるわけにはいかないという点での配慮が必要です.
と,格好のいいことを書いていますが,家では「食べさせてもらっているほう」です.最初に口に入れた瞬間に,私の向かいに座る人が,「おいしいやろ?」と尋ねてきます.3分の2くらい食べたところで,「おいしかったね」と,完了形で同意を求めてきます.
話を試験に戻しまして…担当科目は選択科目なので,リピーター受講者というのはいないのですが,それはそれで一期一会を心に留めて,14回の授業で学んで自然に身についたところを問いたいと思います.

*1:暗号技術大全』に書かれていて,先週の授業でも紹介したのですが,「ケーキを焼くだけだとプロトコルではないが,誰かに食べてもらったらプロトコルになる」というのが気に入っています.食材の選択を間違えると,いつもと同じ作り方をしていても,味に違いが出るものですし,試験問題で,これは知ってて当然だろうというのを出したら,実は授業中とか過去の授業とかで教わっておらず,予想以上に正答率が低いということもあります.