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解雇か除名かで思うこと

協会が出した結論は「解雇」だった。
大麻事件で逮捕された若麒麟(氏名詳細:略)容疑者(年齢:略)に対し、日本相撲協会の理事会は2日、解雇処分を決めた。理事会決議としては最も重い処分だが、退職金を支給しない「除名」という選択肢は見送られたことで、識者からは「甘すぎる」との指摘も出ている。

若麒麟に退職金…相撲協会の処分「甘すぎる」

大相撲力士の解雇か除名かのことを,目や耳にするたび,思い出すことがあります.
だいぶ前に親類が集まったときの宴席で聞いた話ですが,おじの一人が,従業員数百人の会社で,結構いい地位でした.そんなときに,社長のお抱え運転手さんが,勤務外で,軽くお酒を引っかけて軽く物損事故を起こし,そこで賞罰委員会を開くことになりました.おじさんが,その委員長として.
民間企業ですから,懲戒解雇か諭旨解雇かということになります*1
そのころは*2,飲酒運転をすると,事故どころか発覚するだけでも懲戒免職/懲戒解雇という時勢でした.
賞罰委員会の結論は,諭旨解雇.おじさんがそれを伝えると,その方は,涙を流して感謝したとのこと.
その涙はおそらく,退職金だとか,その後の職のことだとかではなかったのでしょう.
解雇の種類がいくつかあることを知っていて,その中で最悪のものを,会社が選択しなかったことへの感謝なのでしょう.
さて,逮捕・解雇された力士に対して,特に思い入れはありません.Wikipediaを読んで,幕内に3場所在籍していたのを知ったのも,今朝でした.あえてリンクを探ると,しこ名の1文字を名前に含む子が,近所におるなあといったくらい.
それでも,アドバイスを考えてみますと…入門したとき,日々の稽古のとき,昇進したとき,十両や幕下に落ちたとき,そして逮捕されたとき,解雇という結論が出されたときのそれぞれに,本人の見えないところで間違いなく,人が関わっています.講演会やタニマチも,あったことでしょう.
良きにつけ悪しきにつけ,そういう,あなたに対する人々の視線や温情を改めて認識し,もう相撲協会はもちろんテレビなどの表舞台に立てないことを理解しつつ,自分のような人を再び出さないことと,(繰り返しになりますが相撲とは別の世界で)他の人が生きるときのサポーター役を可能な限り務めることを,提案してみたいと思います.

*1:wikipedia:解雇

*2:昔はどうなのかというと,私が国立大学の助手として奉職することになったときの最初の講習だったかの中で,飲酒運転&&交通事故&&相手死亡のとき懲戒免職,と聞きました.