わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

新入生のみなさんへ

関空10時発の飛行機に乗り,アムステルダムバルセロナを経由して,スペインのバレンシアというところへ行きます.帰国は1週間後の予定です.
明日の学科ガイダンスで,新入生に向けた挨拶ができないので,ここでします.

まずは,通常の自己紹介を

村川猛彦(むらかわ たけひこ)といいます.
情報通信ネットワーク講座に所属しています.実態としてはその中の何人かの先生と「データエンジニアリンググループ」を構成しています.グループの先生や学生さんの協力を得ながら,4年生以上の学生指導は,「村川研究室」として責任をもって行っています.
どんな研究をしているのかというと,データベースを使って,人の役に立つものを作っています.受験勉強で身につけた,微分積分は,長さや面積や体積を,正しく効率良く求める方法です.そしてデータベースは,たくさんのデータの中から,欲しい情報を,正しく効率良く求める方法ということができ,共通点がありますね.大学の中でも外でも,みなさんはデータベースの恩恵を預かることになるでしょう.
担当授業ですが,5月に一度,「情報通信システム入門セミナー」でお話しをさせてもらいます.講義としては,1年後期の「情報処理II」と,3年前期の「情報セキュリティ」を担当しています.いずれも必修科目です.2年後期の「情報ネットワーク演習」を,すでに紹介のあった先生とfifty-fiftyで受け持っています.1年後期の情報処理IIで,プログラムを作るというのに慣れることができなかったなと感じたら,2年前期に,「Cプログラミング基礎演習」というのを開講していますので,受けてください.
個人的なことを少し.和歌山市内に住んでいます.“たま電車”も走る貴志川線と,JR和歌山駅と大学とをつなぐバスに乗って,通勤しています.26号沿いを歩いていることもあります.見かけたら,声をかけてくださってかまいませんよ.

それから,新入生へのメッセージを

さてここで,ふたつの新しく作ってみた言葉とともに,晴れて大学生となったみなさん,へメッセージを贈りたいと思います.
言葉の一つは,"digital give-and-take" です.メールなどの情報も,もらいっぱなしではダメ,送りっぱなしでもダメ,適度に送って適度に受け取って,電子的なメッセージを介して,役立つ情報や,あなた自分の持つ感情を,うまくやりとりできるようになりましょう.
もう一つは,"digital self-management" です.デジタルな自己管理です.メールでもパソコンからでも,自分が送信する情報には責任を持てるようになりましょう.また,外から来る情報が,正しいのか間違っているのか,必要なのか不要なのか,それに対して自分はリアクションをとるべきなのかそうでないのか,といったことを,判断できるようになりましょう.
自己紹介と,私からの,みなさんへのメッセージは,以上です.

新入生におすすめしてみたい本

近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 (光文社新書)

近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 (光文社新書)

若者がなぜダメなのかを論じている本ではありません.想定される読者はおそらく,「若者」よりもずっと上ですが,「若者」が読んで,いけないというものでもありません.
まずは全体を読んで,大学に入るまでのあなたが,この本に書かれている生徒だったかどうか,思い返してみてください.そして1年後に読み直して,大学生になってから,メールなどデジタルな情報を介して,どう変わったかを自己チェックしてくれれば,なおよしです.