某公園に,うえの子と来ました.
遊具で遊んで,コンビニでお菓子を買って,2人で半分こっこして,砂場で…
「ぱぱ」
「ん? 何や」
「これからクイズをします」*1
「あーはいはい」
「ぱぱは,おうじょさまですか,おうじさまですか?」*2
「ん? どえらい質問やなあ…ほな,王子様」
「ぴんぽんぴんぽん!」
「いやそれはクイズになってないぞ.まあええか」
「ぱぱが,せいとです.あたしが,せんせいです」
「へいへい」
「ひきざんのもんだいをします」
「え? すんのん?」
「(指を折って…)さん,ひく,…よん,は?」
「…マイナス1」
「(よく分からない顔をする)」
「よん,ひく,さん,やったら答えは1やな」
「ぱぱ,せいかい〜」
「いやいやあのな,問題を出すっちゅうのは簡単やないんやで.ま,勉強にはなるけどな」
「じゃぱぱ,かけざんのもんだいをします」
「え??」
「さんかけさんは?」
「『かけ』かいな.ともあれ…9」
「よんかけよんは?」
「16」
「にいかけにいは?」
「4.にいかけるにいは,4.にいかけるにいかけるにいは,8.にいかけるにいかけるにいかけるにいは,16」
「にいかけにいかけって,ぱぱ,おもしろい!!」
EXTRA STAGE
帰宅して
「あのな,うえの子がな,かけ算の問題を出してきおんねんけど,勉強さしてんのんか?」
「まだやで」
「ありゃ」
「たし算とひき算は,ドリルやらしてんねんけどな」
「ふむぅ.ほならなんで,言いだしおったんかいな」
「すぐでなくてもええやん.パパ,しっかり教えたってや」
「難しいなあ」
ONE MORE EXTRA STAGE
駅から公園まで,手をつないで歩きながら
「あたしな,おとなになったらな」
「おう」
「りょうりすんねん.さきのこと,あとのこと,すえのこと,」
「…」
「ままに,たべてもらうねん」
「ほお,ええなあ」
「そいでな,ままに,べんきょうをおしえるねん」*3
「そうきたか」