4日・5日と,FIT2013に出席していました.4日は大雨で交通ダイヤが乱れた中,なんとかたどり着けました.
出発前にプログラムを見ていると,初日(4日)の午前の時間帯は,一般の発表よりも,人文科学における時空間情報の活用というイベント企画のほうが面白そうと感じまして,受付後,部屋を迷いながら,会場入りしました.
パネル討論で,気になった発言をメモしました.(強調表示は,その中でも特に関心を持った箇所です.)
- Q: 可視化の先には?
- Q: データを落とす?
- GISは解析ツール
- データからストーリーをつくる
- 貼り合わせる中で,情報の意味や詳細を学ぶ
- Q: 曖昧さがなくなり,人文研究のおもしろみが減る?
- オリジナルのものとの連携は必要
- 全部コンピュータにさせるのは無理
- 原爆証言(http://hiroshima.mapping.jp/)では,すべてのイデオロギーを同居させた
- Q: 見えているもの(センシング,テキスト)はいいが,そうでないものは?
- 理工系は,大量のデータを圧縮していくのが普通.人文データでそれをするとスカスカになる
- 「ビッグデータ」の推進は,個人情報(の取り扱いに関する厄介ごと)を隠した
- Q: 測量がなかったころの情報や行事について,ポイントを置くことができる(位置を同定できる)か?
- 昔と今の地形の違いにも配慮しないといけない
- 「記憶の中でぼかしていることを形にするのか」と作る前に批判を受けたが,作って(見てもらって)からは批判がなくなった
作る人,使う人,使ってほしい(と研究者・開発者が期待する)人,名前の挙がっている人,データの保有者,などなど,システムものづくりにはさまざまな人が利害関係を持ちながらかかわることに注意し,自分としても今後,研究を進めていくことにします.
今年のFITといえばまつもとゆきひろさんの記念講演だと分かっていましたが,時間の都合で見ることができませんでした.
鳥取に電車で来たのは中学以来です.5日は,鳥取駅始発で鳥取大学前行きの臨時電車に乗りました.8:33発,車内アナウンスでは「8時51分に到着」と言っていて,5kmほどの区間でそんなにかかるわけないのに何を言ってるんだと思ったら,間の湖山駅で列車2本のすれ違い待ちのため10分以上,停まったのでした.