ただいま → から始まるいつもの親馬鹿ストーリィ → 玄関には誰も来ない → 「ただいまぁ」 → もう一度 → ほどなく → 「おかえりぃ」 → と妻 → 誰も迎えに → 来てくれそうにないな → 靴を脱いで中に入り → 食卓に行くと → 騒がしい → 「たまごごはん」 → と,さきの子 → 「あたしもたまごごはん」 → と,あとの子 → 状況としては → 大人より先に子どもらが → 夕食をとっており → 豚鍋ね → お野菜もたっぷり → ポン酢でいただいてて → それで → 一緒にごはんも食べたい,と → なぜ卵御飯なのかは不明 → ママは反対の路線 → 「お鍋のおダシで,おじやつくるんやで」 → 「卵御飯よりも,おじや!」 → 言いたいことは分かる → なんだかんだ言ってもママは → 「みんなで食事」派 → それに対し子らは → 特に,さきの子・あとの子は → 食べ物があったら「すぐに食べたい」派 → さてどうしようか → もう一つ,問題なのは → すでにさきの子・あとの子には → 御飯が盛られていること → おじやにするならそうはいかない → おばあちゃんやな → おばあちゃんは → 子どもの気持ちを汲むほう → んで → お椀に → 1個,卵を割って → さきの子とあとの子に渡してる → ママは居間へ → 容認に転じたのか → ところで → お椀ひとつを → 2人でって → 取り合いにならんか? → とりあえず見守る → テーブルの上 → 2人の等距離のところに椀が置かれ → まずさきの子が箸を入れ → 2回ほど回し → あとの子も箸を入れ → さきの子は箸を抜いて → あとの子は箸を2回ほど回し → 交代しながら箸を回し → そのうち → 2人とも箸を入れてかき混ぜ → ケンカせず → 20秒もしていると → いい色の → 溶き卵になってきた → そこで → さきの子が箸の先を → 自分の口に入れて舐め → またお椀の卵に戻し → それを見たあとの子も → 同じことをし → いやいや,あかんがな → 卵の量は減るし → 生卵はあんましええことないんやが → 白身のところを取るな取るな → と思いながら → 介入しようとした直前に → 2人の手が止まり → へえ → 無言で調停できるんや → まあまあ,双子やもんな → と安心しきった次の瞬間 → あとの子の手が → お椀に当たって → お椀が倒れ → 溶き卵がテーブルの上に流出 → パパは驚きのあまり大声 → 隣室のママが飛び込んできて → 「あんたら何してんの!!」 → 「せやから言うたのに…もぉ」 → 「あんたら! イスから降りて,おとなりの部屋にいてなさい!!」 → つらいな → こちらはおいでおいでをして → さっきまでママがいた居間の真ん中で → 座り → 2人を受け入れる → 来る前から → 2人は泣き顔 → パパに体をくっつけて → あとの子は → パパの右足のズボンに顔をつけて → わんわん泣き → さきの子は → 左足の上に座り → パパのお腹に自分の背中をくっつけて → 前を見て泣く → 対照的な泣き方 → 1つのことで2人が同時に泣くなんて → なかなかない → ママにきつく叱られたし → 食べたかった卵御飯が食べられなくなったし → 大好きなママにあっち行けと言われたし → いろいろあったと思う → とりあえず,泣いとけ → 大人になるまで → 歌ってあげるよ → ってな歌もあったなあ → ともあれ → 20秒もしていると → ともに泣き止み → あとの子は顔をあげ → さきの子は振り返り → パパと目が合った → 笑顔 → ぎこちないが → ほどなく → 「こっちにおいで」 → とママ → 「卵御飯,しちゃったよ!」 → ほお → してくれてんて → よかったな,行け行け → のそのそ立ち上がって → 席につく2人 → 小盛りの卵かけ御飯を食べ → おじやも食べおった
途中の歌詞について:
(リリース:2015-11-26 早朝)