金曜日の朝:
「ほなパパ行ってくるね」
「パパ,いくのぉ?」
「パパいってらっしゃ〜い」
「んむ? ママ忙しから,玄関に来てくれるのは,さきの子とあとの子やねんな」
「うん!」
「そやで」
「えっと…パリッとした寝間着を着ているのが,さきの子で」
「ふんわりな寝間着のほうが,あとの子やな」
「そやで!」
「パパ,まちがえやんようになったなあ」
「いやまあ,それでも寝起きのあなたがたは,2回に1回は間違えるんやが…」
その日の授業:
「乱数について解説します.乱数とはでたらめな数のことで,コンピュータ上では通常,0と1の並び,すなわちでたらめに見えるビット列となります.暗号でよく検討されてきた,乱数の性質には,3つあって,『無作為性』『予測不可能性』『再現不可能性』と呼ばれます.無作為性は,でたらめな値であることで,それを統計的に検定する方法もあります.2番目の予測不可能性というのは,その乱数生成器でこれまで生成された乱数列をもとに,次に生成される乱数が予測できないことを言います.あ,0か1かは分かっています.そのどちらであるかを,2分の1よりも大きな確率で求められない,というのです(おっとこれ今朝の双子*1やがな…)」
*1:双子とセキュリティの話では,かつて,バイオメトリクス認証に関連して,一卵性の双子でも,指紋は違うんですよと,解説したことがあります.さきの子・あとの子の指紋をとったことはありませんが.