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グループワークの成果発表

本日午後は,演習科目15回目で,グループワークの成果発表を行いました.2コマ連続授業の1コマ目です.
各グループ1人ずつ,tar.gzファイルを提出してもらい,計算機室(演習室)の教員用PC (Linux)のTomcatで動かしました.
授業開始の時点で,ファイル提出は8人.グループは全部で10あるのですが…
教室内の学生のまとまりを目で数えると,9つしかありません.あと1つは「離脱」したものと思われます.前の回には,2人が欠席していたグループでした.
未提出のもう1グループは,いつもよく質問する学生がいるところです.見せてもらうと,トップページは問題ないけれど,データベースアクセスを伴うと,エラー画面になります.
データベースファイル(SQLiteを使用)に格納されたテーブル名やカラム名と,JSPファイルで書いたそれらとの間で,ミスマッチが起こっているのではと伝え,彼らもそこを中心にコードを点検しましたが,バグが取り除けません.
授業開始から20分ほど過ぎたところで,教員用PCに戻り,8つのグループの成果物について1つ1つ,動作を見ていきながら講評しました.
その後,「投票」を促しました.学生に,他のグループのWebアプリケーションにアクセスし,その中で最も良いと思ったグループを1つだけ,書いてもらいました.自分のグループを書くのは認めないことを合わせて指示しました.
8つのグループを見終わった時点で,アプリケーションの出来が良かったのが1つ,コンテンツの収集と見せ方に力を入れていたのが1つ,印象に残りました.講評の際にはあまり褒めず,むしろ色合いや,ヒット件数がゼロだったことなど,ネガティブなことを言っていたのですが,学生の得票数を見ると,この2つのグループが1位と2位でした.
データベースがらみのバグを授業中に取り除けなかったグループは,デプロイに至らず,教員がグループの開発画面を見てアプリの状況を把握し,後でtar.gzファイルを提出してもらいました.


このグループワークの点数は,「グループ得点×個人の貢献度」により算出することを,グループワーク初回に学生に伝えていました.グループ得点は,基本的には成果発表の内容(出来,投票結果)に基づきます*1.個人の貢献度は,成果発表のあと,2コマ連続授業の2コマ目に書いてもらったレポートをもとにします.自分自身の活動の振り返りのほか,同じグループの他の学生の状況を書くよう指示しました*2.採点はこれからです.

*1:ほかに「品質向上に関する記録」も評価対象となります.人数および期間を考慮すると,バグなしで完成度の高いソフトウェアを開発することはできません.バグの状況や,いつ誰がデバッグしたかなどを整理(例えば表形式に)し,ソースファイルとともに提出してもらいました.

*2:貢献度を取り合うのではなく,グループの全員が適切な分担で活動をしていることが,レポートから読み取れるなら,全員の「個人の貢献度」を最大値の1とする予定であることも,口頭で伝えました.