土曜日に学生が学会で発表した件で,日曜日のクロージングにて学生奨励賞を受賞し,代理で受け取った表彰状を,昨日,研究室の3年生歓迎会兼忘年会にて手渡ししました.
大阪市立大学にて土日に開催された,じんもんこん2017にて,「系図からのデータ自動取得の試み」と題して,研究室の学生が口頭発表をしました.土曜日の(一つの会場の)最初のセッションの2番目です.
学生はセッションを終えると帰宅しました.私はその日の午後も,日曜も聴講しました.
日曜午後のポスターセッションで,場内が沸きました.ポスター会場に行く前に,発表のお部屋にて,ポスター発表者それぞれが,「スライド1枚(事前提出),制限時間1分」でライトニングトークをしたのですが,その一つが,面白かったのです.
文献のPermalinkはhttp://id.nii.ac.jp/1001/00184662/です(ブラウザでアクセスするとURLが変わります).日本舞踊で「腰を動かすな」「腰を安定させろ」という指導がなされるのですが,では素人さんと先生(熟練者)とで,どのくらい,動くのか動かないのかを,モーションキャプチャをつけて測定したところ,最も腰の動きが大きいのは,熟練者だったというのです.ポスターも活況でした.
5時を過ぎ,2つの発表会場で全発表が終わったところで,クロージングです.研究会主査の山田太造先生が,スライド表示をしながら進行を務めました.「学生奨励賞です」と言い,スライドを変えると,現れたのは上記の,腰の分析の件でした.
皆で拍手し,山田先生が「もう1件ございます」とおっしゃったところで,ああ,この発表はベストポスター賞も受賞したのかなと,思っていました.大写しされたのは,自分のところの学生の氏名,そして論文題目でした.
少々きょとんとしながら,会場に合わせて拍手をし,さて何をしたらいいのかと戸惑いました.「受賞された方は,前方の舞台まで」と言われたのに対し,「あ〜,うちとこの学生,今日欠席なんですが」と声をあげると,「じゃあ,先生」と山田先生に促され,代理で表彰状を受け取り,ついでに受賞者のコメントをしました.なお「学生奨励賞」であり,発表論文ではなく学生に対する賞のため,共著者分の表彰状はありません.
帰りの阪和線内で,興奮を抑えながら,学生に受賞のメールを送りました.賞状は明日,手渡すことも,書いておきました.
月曜日にその学生と顔を合わせたのは,トイレでした.学生から「えっと,先生のところに,いただきにあがればよろしいんでしょうか」と尋ねてきたので,こちらは少し考えて,「晩の飲み会で,時間をとって渡すのはどうですか」と提案しました.「はい,わかりました」となったので,自室に戻って幹事の4年生にメールを送りました.
飲み会というのは,研究室の3年生の歓迎会です.10月末からプランを立ててくれていたのですが,いろいろあって昨日の開催です.忘年会を兼ねることにもなりました.そこで,この学生奨励賞のことをお話しし,学生に立ってもらって,表彰状を渡すことにしたのです.
会場は個室で,イス式の6人テーブルが2つありました.そのテーブルの間に,自分とその学生が立ち,表彰を読み上げました.「あ〜,こっちじゃなくて,写真を撮るなら受け取る学生の方を撮ってください」という指示も入れました.表彰状に書かれている授与者の名前(山田先生)のあと,「代読・takehikom」と言い,渡したところで,こちらは自分の席に戻り,受け取った学生は表彰状をカメラに向けていました.
発表の2日前に,ゼミ室にて,学生と自分の2人で,発表練習(リハーサル)をしました.「この学会で発表するのは,2年ぶりで…2年前の発表者は○○さんで,やったことは面白かったけど,評価が論文に入れられなかったんで,入賞できなかったんだよなあ.今回は,図の黒塗りは痛いものの,本文だけで何やっているかが読めるし,評価も書けたから,発表次第では,学生奨励賞をもらえるかもと思っています.ともあれ,ベストを尽くしてください」と言っていたのが,実を結びました.