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残りはゼロ個〜「ゼロ」と「れい」の使い分けは?

 サンプルとして,6つの動画を見ることができます.
 「4年 わり算の筆算」の中で,気になる言葉が出てきました.動画をかいつまんで説明しますと,72÷3=24を筆算で求めるにあたり,筆算と,りんごの絵を,左右に並べます.72個のりんごを,3枚の皿に,20個ずつ入れてから,4個ずつ入れているのは,商の十の位と一の位の処理に対応します.そうして1分39秒あたりで,「ちょうど,分けきることができたので,残りは,ゼロ個」と言っているのですが,「ゼロ個」に違和感を持ったのです.
 算数の話なのだから,0は「ゼロ」ではなく「れい」で,「残りは,れい個」と言うべきではないか,と思ったのです.
 調べてみると,0は「れい」という指導が書かれたものが見つかりました.

 「算数の場合,一般的に0は「れい」と読ませたい。」が,ポイントの一つとして挙げられていますが,ゼロと言う場合があることについても言及されています.
 また別に,0を「れい」と読む事例がありました.

 試験などの得点が0であるときは,「零点」です.0.005mmは「零点零零五ミリメートル」と言うのにも納得なのです.
 では小学校で,0は「れい」なのかというと,調べていくうちに反例を見つけました.

 校長先生のお話として,『ぞうのさんすう』という本を紹介する中で,「さしひき、ゼロです。ぴったり、ゼロ。ぞうは、しあわせでした。」と言っています.「さしひき」に続くのは,ゼロのほうがしっくりきます.
 そうすると,冒頭のわり算の筆算も,「さしひき,ゼロ」「ぴったり,ゼロ」なのであり,おかげで,違和感を解消することができました.
検索していると,天気予報の降水確率「0%」は「ゼロパーセント」ではなく「れいパーセント」と言う,というのがよくヒットしました.その場合には,ゼロは「全くなし」なのに対し,零は,「わずかでもある」と解釈されます.以下の2件で詳しく書かれています.

 「ゼロ」と「れい」の違いで,思い出すのは電話番号です.10年以上前,年配の方にこちらの電話番号を伝える際,市外局番の「ゼロななさん」と言うと,戸惑いが見られたのです.「れいななさん」と言い直して,あとはスムーズに伝わりました.電話番号の扱いについては,以下のQ&Aでも取り上げられていました.