「パパ,何もしてへんねやったら,子どもらの勉強,見ちゃってや!」
「ん? 勉強か.ええけど,何なん」
「国語! 明日,漢字のテストがあるねんて!!」
「ふむぅ…何したらええんかな」
「あのねパパ,これやねん(紙を渡す)」
「(受け取る)ほお,これを書けるようになったら,ええねんな」
「そうやねん!」
「ほな,さきの子にあとの子よ,パパが順番に言うていくから,漢字を書いていきや」
「わかった!」
「やったぁ!」
「送り仮名にも注意せなあかん問題がありそうやな…」
「パパ,よういはいいよ」
「できたで」
「よっしゃ読み上げるぞ.まずは…『おとうとといえのなかであそぶ』」
「(書いていく)」
「(書き始める)」
「もっかい言うぞ.『おとうとといえのなかであそぶ』」
「『あそぶ』も,漢字で書けるけど,まだ習ってへんねんな.ひらがなでええで」
「(書いている)」
「(鉛筆に力を込めている)」
「(そういえば,だいぶ前にテレビで言うてたなあ,えっと…)」
「(低い声で)おっととおとうととおっとうと」
部屋にいた,うえの子とすえの子が笑い出しました.さきの子とあとの子は,少し混乱したのち,パパのボケと分かって怒り出しました.
念のため,解答です.
- 弟と家の中で遊ぶ
- 夫と,弟と,おっ父と