「ほな寝よか」
「パパぁ」
「どした,あとの子よ」
「なんかもんだい出して」
「またかよ」
「算数のもんだいね」
「要望してくるなあ…こんなときに,問題なんか,思い浮かばんのやが」
「じゃあうちから問題言うわ」
「ん…うえの子やな.ほなどうぞ」
「いちたすにーたす,さんたすよんたす,ごーたすろくたす,」
「(なるほど,順に足すんやな)」
「ななたすはちたす,きゅーたすじゅうたす,」
「(お? ここで終わらんのか)」
「じゅういちたすじゅうにーは?」
「え? えっと…」
「(を知っていたら,それに+23するだけなんやが…)」
「わかった! ななじゅうはち!」
「せいかい!」
「声が大きいぞ.我々は寝なあかんねんから」
「はぁい」
「はぁい〜」
「それで思いついた.パパから問題やぞ」
「やったぁ」
「いちたすにーたす,さんたすよんたす,ごーたすろくたす,」
「ななたすはちひく,きゅーたすじゅうは?」
「え?」
「『はちたす』やなくて『はちひく』な」
「えっと…」
「(9を足したら55になるのですが,間違って9を引いてしまいました.いくつになりますか,という問題なんやが…)*1」
「さんじゅうご?」
「さんじゅうなな!」
「ほぼ同時やが,正解は,うえの子のほうな」
「え〜」
「はいおやすみなさい」
*1:1+2+3+4+5+6+7+8−9+10=+(−9+10)=36+1=37で求めることもできます.