新聞記事で「重賞」を目にし,そういえば「重賞」って何のことだろうと調べると,wikipedia:重賞がヒットしまして,そこからリンクされていました.
「国際セリ名簿基準委員会」の英文表記は,"International Cataloguing Standard Committee"とのこと.この中で,Cataloguingの綴りは,見慣れません.
名詞ではなく動詞としてcatalogueをまず考えて,これをing形にするとなると,最後のeを取ってから付けて,結局cataloguingが得られる,というのは理屈として分かります.
ですがカタログと言えばcatalogであり,それにingを付けてcatalogingでいいじゃないか,ingの前にuはいらないじゃないか,とも思います.
外の情報を調査します.アルクの英辞郎 on the WEBで「catalogue」を引くと,「〈英〉= catalog」と出ました."catalogue"はイギリス英語であり,意味などは"catalog"を参照せよ,ということですが,ページ移動をする前に,この単語の変化を見ておくと,ing形は"cataloguing",また過去形・過去分詞形は"catalogued"となっています.
wikipedia:en:Catalogingには,最初の文に"cataloging (or cataloguing)"と書いていて,以降はcatalogを使用しています.
イギリス英語または"International Cataloguing Standard Committee"のような固有名詞では,catalogue/cataloguingになると理解して,さて,-gue/-guing(-gingではなく)となるような英単語が他にないか,考えてみました.
ほどなく,"dialogue"が思い浮かびました.
英辞郎 on the WEBで「dialog」を見ると,「= dialogue」でして,dialogueに移ると,名詞の他に動詞の意味もあり,変化のing形は"dialoguing",過去形・過去分詞形は"dialogued"となっていました.
"dialog"と"dialogue",いずれの単語にも「〈英〉」がついていませんので,アメリカ英語でもイギリス英語でも,dialogという単語はマイナーであり,基本的にはdialogueを使うべきだ,とも言えます.
ページを戻って,dialogから始まる熟語の多くが,「〈英〉 → dialog なになに」となっていました.
「〈英〉」がなければ,「《コ》」です."dialog box"は「《コ》ダイアログ・ボックス」とあり,コンピュータ用語なのが分かります*1.コンピュータ関連では,個人的に,dialogueよりもdialogのほうが良いように思いますが,名詞(または名詞の形容詞的用法)であり,ing形にして"dialog(u)ing なになに"と書く事例は,ちょっと思いつきません.