「水を飲みに来たんやが…」
「あとの子とすえの子が,食卓を使こて,お勉強か」
「そ」
「しゅくだいやねん」
「ふーん.ん? あとの子よ,ノートに置いてる,それ,消しゴムちゃうよな?」
「そやで.さきの子からもろてん」
「何それ?」
「チョコレート」
「ノート汚すなよぉ」
「は~い.食べるもんね~」
「ふむ…あ,すえの子も,持っとるんか.チョコレート1粒」
「んで口に入れたし.別にパパ,もらいたいわけやなかったんやが…」
「あうっ」
「ん? あとの子よ,どした? 食たらあかんチョコレートやったんか」
「あまく…ない…」
「ほお,あれか,甘みほとんどなしの,ビターチョコレートやったんか」
「言えやんよぉ」
「せやなあ…お砂糖,口に入れてみたらどうやろ」
席を立ち,調味料入れに駆け込む2人…
そこにママがやってきて「あんたら! 宿題せなあかんねやろ!」と叱りつけました.
パパも一緒に,しゅんとしました.