子らと,たわいもない会話をしていると,学生時代の「着ぐるみ事件」を思い出しました.
大学2年だったか3年だったか,4月の日曜日のことです.新入生に,クラブやサークルのことを知ってもらうという1日でした.大学公認のクラブ・サークルは,事前の手続きにより,教室を使うことができました.自分の所属していた,コンピュータサークルも,教室を借りて,それなりに準備をし,来場者を待っていました.
そこで,サークルのメンバーの誰かが,着ぐるみの衣装を持ってきました.
以下はイメージです.実際のものも,緑を基調とした,怪獣の着ぐるみ衣装でしたが,しっぽはもっと長く,着て歩くと尻尾が床に当たるくらいのサイズでした.
問題は,誰が着るかです.とはいえ私は真っ先に対象外でした.衣装はサイズが小さめだったのでした.他の人も,外から見るにはいいのですが,着て歩き回るのには抵抗があります.「中の人などいない」というフレーズが,なかったころです.
そんなときに,某先輩が遅れて教室に入ってきました.体のサイズは問題なし,そして依頼をすればやってくれるだろうということで,実際,了解が得られました.
他の人の助けを借りて着ていき,良い感じになって…
某先輩の一言で,展開が大きく変わりました.
「タバコ吸いたい」と.
自分を含め,教室にいた何人かが思ったのは,「タバコを吸う ⇒ 煙を吐く ⇒ 怪獣の吐く煙 ⇒ 演出になる」だったのですが,某先輩にはそういった思惑はなさそうで,純粋にタバコが吸いたかったのでした.キャンパス禁煙ルールなんて,なかったころです.
思惑はさらに変わっていきます.某先輩が,怪獣の衣装を(より正確には中の自分の服装を)まさぐった結果,タバコを持っていないことに気づきました.「コンビニまで,買いに行こう」となりました.ローソンは,あるにはありましたが,キャンパスの裏門を出て,1kmくらいは歩く必要がありました.
某先輩と,「しっぽ持ち」だけが行き,あとは当初の目的どおり,新入生対応をしました.
コンピュータサークルではありましたが,そのときに,PCを置いて来場者に使ってもらったかは記憶がありません.PCで動く初代「ぷよぷよ」を展示し,CPUとの対戦で「岩ぷよ6個*1」を送りつけた来場者を,勧誘したのは,また別の年です.
*1:wikipedia:ぷよぷよより:「相殺」システムがないため相手からの攻撃を防ぐ手段がなく、いかに素早く連鎖を組んで相手を攻撃するかが競われていた。このため、表示される予告ぷよの最大単位は30個(岩ぷよ)×6まで(ただし、内部的にはそれ以上も計算されている)。