わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

セットアップ講習会

某年月日,学内G棟講義室で開催された,PCのセットアップ講習会に出席しました.かいつまんで報告します.
和歌山大学では,学部を問わずこの4月からの新入生はPCが必携となりました.大学生協が,4年保証付きのノートPCを販売しまして,本体と付属品を渡すだけでなく,Windowsのセットアップ,学内無線LANへの接続,Microsoft OfficeのインストールとOffice 365のサインインなどを行う「セットアップ講習会」を,授業開始より前に,実施しました.
詳しくは以下をご覧ください.

もっと大規模な大学では,どうしているかについて,今年,情報処理学会の記事を読み,以下にて簡単に紹介しました.

私自身は,講習会にも,またPCの仕様策定にも,関わっていませんが,次の木曜より,演習室(PCルーム)ではなく講義室で,約60人の学生がノートPCを使用するという授業を担当します.Officeのインストールや無線LANの一斉接続などが,うまくいくのか知りたかったので,無理を言って見学させてもらいました.
学生は,まず講義室の前で学生証を見せて本人確認をし,ノートPC購入者は,入る際に物品を受け取ってから席につきます.
私は,講習会開始の直前に入室したこともあり,階段教室の長机の両端すべてに,学生が座る状況を目にしました.ほどなく,なじみの教職員を見つけまして,一緒に教室の左後方へ移動し,立ち見をしました.
システム情報学センター改め学術情報センターのスタッフの1人が,学内を巡っていたほか,生協の「専務」と呼ばれていた方も,教室を頻繁に出入りしていました.
他には,トラブル対応のための学生スタッフ(たぶん和大生)が10名弱,またノートPCはDynabookということもあり,スーツ姿の東芝の社員さんが,進行役の方を含めて5名程度いました.
講習を受けた学生は300人ほどで,大部分がDynabookの生協モデルを購入してセットアップをしました.PCを持参の人,またMacを持参の人も,わずかながらいました.
Officeは,生協モデルについていません.というのも,在学生はMicrosoft Office 365 ProPlusが使えるよう,大学が契約しているからです.
このインストールはどうするんだろう,インターネットでダウンロードするわけにはいかないよなあと思ったりもしましたが,PC購入者は追加料金なしで,PC持参でも講習会参加者は廉価で,Officeインストール用のUSBメモリをもらっていまして,それを差し込めば,通信することなくインストールできるようになっていました.
Officeのインストール中に,無線接続に取りかかります.300人の学生が1つの部屋で一斉接続というのは,本学ではおそらく初めてのことだったと思います.
進行役の方が手順を示し,やってみてくださいと促して時間をとるも,つながりません.「つながっていない人は,挙手してください」には,8割以上の学生が,手を挙げていました.
1回で,接続できたというのは非常に少なかったものの,「SSIDを選択して接続」「接続のためのパスワード入力」「しばらく待機」「ダメなら切断」を何度か繰り返すことで,学内無線LANにログインするページが表示されていました.
最後の最後まで,無線接続(したがってインターネット通信)がダメで,講習会の話を聴くだけという学生は,ほとんど見かけませんでした.
接続できたけれど,10分もすると切れていて,再度接続という学生は,そこそこいました.私も,見学者の枠を超えて,そばで手を挙げサポートスタッフが遠い状況では,学生にアドバイスしました.
参加させてもらい,いくつか知ることができました.
その一つは,OSセットアップ時が顕著で,他でもときどき感じたのですが,後方から見ていると,「みんなと違う画面」がすぐに分かることです.
これまでのPCルームでは,配置の都合上,1つの場所から全員の画面を見ることは困難でした.教卓PCには,表示や制御をするソフトウェアが入っていますが,Linux環境では使えないし,Windowsでの授業であっても,それを見ていると,巡回ができなくなります.
ですので,TAさんには後ろから前にも歩きながら,巡回してほしいと思いました.が…挙手する学生のところへ駆けつけて対応することのほうが,多いでしょうね.
それから,Officeインストールのため,USBメモリを差し込んだとき,本体から音が鳴りました.情報処理の授業中に,そういった接続をする予定は,ありませんが,エラーや,不意のWebページアクセスで,音が鳴り出しそうにも思います.他の授業担当の先生に伝えたところ,初回授業で,ミュートするよう指示しましょう,となりました.
入力デバイスについて,書いておきます.購入したセットの中に,USBのワイヤレスマウスが入っていましたが,講習会では一切使用しませんでした.基本的にはキーボード手前のタッチパッドを使用し,ときどき画面のタッチも使っていました.
最後に20分ほどをとって,東芝の製品ということでTruNoteという手書きノートアプリとデジタイザペンを使わせていましたが,自担当の科目では,機会がなさそうです.
キーボードはアイソレーションタイプで,Enterキーの左隣付近は他(左手側)よりも幅が小さくなっています.
またバッテリーに関して,「フタを閉じただけでは,オフにならない」ので,使わないときにはシャットダウンするよう,アナウンスをしていました.
もう一つ,注意したいのは,アカウント管理です.
この講習会では,「PCログオン用」「無線LAN・メール*1ログイン用」「Office 365サインイン用」の3つで,異なるユーザ名(とパスワード)を入力しました.
無線LANほかは,「センターアカウント」と呼んでいるものです.シスもとい学術情報センターが管理・発行するもので,学生はセットアップ講習会とは別の機会に,用紙を受け取っています.
PCと365は,事前に考えてもらっていたのに加えて,配布書類の1つにメモしてもらったこともあり,混乱は見られませんでした.
とはいえアカウント管理の重要性については,情報処理の初回授業でも強調しておくべきだなと感じました.
事前に,講習会のタイムテーブルをもらっていまして,すべてがスムーズに行けば,90分で,少々トラブルがあっても,2時間で,収めたいという内容でした.13:35ごろ開始,15:15ごろにシャットダウンだったので,まあ順調に進んだと思います.

*1:Office 365のサインインで認証コードをもらうのに,メールを使いました.メーラソフトを立ち上げるかわりに,ブラウザから,学内のメーラWebサービスにアクセスしていました.