先週の実家訪問での出来事を1つ.
場所は,堺タカシマヤです.(実家の;以下略)母が予約していた大阪市内で昼食をとったあと,阪神高速には乗らずに堺東まで南下しまして,駐車場に置いて高島屋に入りました.妻とあとの子が,セリアや丸善で買い物をする間,自分と母は,フロア内の,休憩可能なソファに腰を下ろしました.
実家に着いた直後や,昼食のときに,互いに近況を話していたのですが,よりディープなやりとりをしました.
座ると,前方に小じゃれたお店が見えます.デパートの中の専門店です.店員さんが10分おきくらいに,その店内スペースを歩きながらこちらに最接近します.
将来への不安を語る母に,適当に相づちを打ちながら,ふと,大学1年生の出来事を,思い出しました.塾の講師で,高校3年生の英語を担当していました.男子生徒が1人と,女子生徒が2人です.
11月の休日,大学祭のときに,女子生徒の1人が,訪れてきたのです.同じ高校に通う友達と一緒です.友達の方も,大学に知っている人がいるのだとか.
大学祭で出展することは,塾でしゃべっていましたが,来るとは思っていませんでした.とくに待ち合わせていたわけでもなく,顔を合わせたのは,自分が外に呼び込みに行って,たまたまのことです.ともあれ歓迎です.サークルの展示を行っている講義室へ案内し,入ってすぐのところでイスを用意して,座ってもらいました.
はじめこそ大学やサークルのことを話したはずですが,そのあと1時間ほど,雑談をしました.塾の教室の3人の生徒の人間関係をより深く知ることができました.こちらからは,大学生活や車の利用のことを,話したはずです.
サークルの先輩から声がかかって,雑談はお開きになり,見送りました.
その後の塾ですが,高校3年生でしたので,進路が決まれば1人,また1人と,塾をやめていきます.大学祭に来てくれた女子生徒は2月末まで残り,2月は入試対策をしながら,いくらか雑談をしたようにも思います.好意を持たなかったわけではありませんが,志望校に合格することを優先し,指導しました.
我に返って,堺東の高島屋---この方が呼びやすいや---です.母を慕うわけでも,疎んじるわけでもなく,日常,電話したり1時間かけて訪問したり,今年は自分を含め大人が不在のときに母が我が家にサプライズ訪問したりと,必要となればコンタクトをとることのできる距離にいます.老い先は,母だけでなく自分も,考えないといけないようになってきました.
大学1年のときの出来事を,その場で言うわけにもいきません.買い物の手提げ袋を手にする,あとの子を見かけて,立ち上がり,駐車場へ向かいました.