某年月日,財布を見ると,千円札が2枚しかありませんでした.
4月からの件で,現金でおつりなく支払いをする必要があり,千円札が足りません.
紙幣を「崩す」ため,近所のお店で小物を購入することにしました.朝食前ということもあり,候補はローソンとラ・ムーでしたが,少し考えて,ラ・ムーを選びました.
食パンと牛乳を買って来てほしいという依頼に応えました.徒歩は時間がかかりすぎで,自動車か自転車かですが,手軽に行き来できて途中で(ドラクエウォークやイングレスのスポットのところに)立ち止まれる,自転車を使いました.
店内に入り,カゴを持って,牛乳と食パンを依頼のあった数だけ入れてから,自分の分として,「ドライフルーツ&ナッツ」という,プライベートブランドの商品も,購入しました.
帰宅して,エコバッグから購入した物品を取り出し…
「パパなにそれ?」
「すえの子よ,これな,パパがパソコン使いながらつまむためのお菓子や」
「ちょっと多くない?」
「量が多いのは,そら,1回1回はちょっとずつ食うだけの話や」
「…あ,すえの子よ,すまんが,お前らの食事に使う,プラスチックのお皿,一つ持ってきてくれるか」
「わかった.(取ってくる)これでいい?」
「それそれ,ごくろさん」
「それで,何するの?」
「より分けんねん」
「より…何て?」
「まあ見ててな.バナナチップ,よおけあるやろ.これは全部,こっちのお皿」
「へえ」
「あらかたバナナチップを取ったところで,次は干しぶどうやな」
「…それが,よりわけ?」
「簡単に言うとな,この中の,甘いのを取り出して,ナッツだけを2階に持ってって食うっちゅうこっちゃ」
「へえ.じゃあ,このお皿は?」
「ここに置いとくから,食べたいときに食たらどうや」
「やったぁ!」
納入金を過不足なく封筒に入れて妻に託し,出勤しました.
帰宅したら,朝より分けたテーブルの上には,領収書と,空のプラスチックの皿がありました.