「あとの子か,おはようさん」
「おはよ.パソコン使っていい?」
「うん,ええけど.お前えらい早起きやぞ」
「見たいもん」
「それやったら,まあ,使いなよ」
「(喜んで画面を見る)」
「そういえば…」
PC机の上段の,パンダのカップに手をやると,昨日たくさん入れていた,つぶグミが…ない,ない,ない.ない.ない,ないのです.
「あっ,パパぁ.もうつぶグミないでしょ?」
パンダのカップを胸元に移動させ,上から見ると,1粒も入っていません.
昔書いたのは:つぶグミがほしい
本編に戻ります.
「待てまて,昨日,ラ・ムーに,ひと袋85グラムで100円いかんの,2袋買うて,この中に入れてたんやが…」
「一番よおけ取ったんは,さきの子やね」
「昨夜パパが寝てたときに,全部,食たんか!?」
「ちゃうよ.取ってんねん」
「…布団の下に,入れとんのか?」
「そうじゃないと思う」
「ほなどこなん? 机の引き出しか?」
「そうじゃないかなあ」
「んん…下で,ママが怒鳴り散らしてるぞ.見に行ったほうがええんか?」
「う~ん,行かないほうがいいと思うな~」
朝食時に,パンダのカップのつぶグミの話をしたあと,妻の状況を聞きました.怒りの原因は,取っておいた粉末コーンポタージュのパックが,妻はほとんど使っていないのに残り2パックになっていた,ということでした.