「最後のスライドになります.プログラムを説明することを,一つの能力(スキル)と見なしたときに,そのスキルを向上するために,何をすればいいでしょうか?
その答えは,『語彙』と『経験』です」
「まずは,語彙を増やしましょう.どの言葉が,どのようなときに使われるかを,学んでいくのです.見慣れない単語があったら,辞書を引くなどして,理解に努めましょう.
ところで,一つ前のスライドに示した動詞は,ほぼすべてについて,対応する英語があります.動詞に限らず,またプログラミングに限らず,言葉は,英単語または英語表現と合わせて,覚えていくことをお勧めします.
TOEICなどの対策では,『ボキャビル』という言葉を見かけます.ボキャブラリー(語彙)をビルディング(増やしていく),ということですね.
プログラミングの分野で,何千語,何万語覚えたらいいという話は,聞きませんが,それでも,書籍で整理されたものを読むのは,学びにおいて有用です.
1冊,紹介しておきます.『日本語から引く 技術英語の名詞・動詞 使い分けハンドブック』という本です.紙版のほか,電子書籍で読むこともできます」
「完成した,または未完成の,プログラムの内容を,文章にしてみましょう.分からないところがあったら,自分なりに分かったところ,分かっていないところを認識した上で,書き言葉にして,教員・TAなどに質問しましょう.
ソースコードに書くコメントにも,配慮を忘れないでください.何枚か前のスライドで,お知らせしたとおり,『未来の自分は他人』なのです」