「(このドルマゲスをタップして,勝ったら,“モンスター10匹”のデイリーミッションは達成,と…)」
「おはよお…」
「おはようさん.あとの子かいな.しかし早いぞ.まだ5時半や」
「もう起きた」
「ふん,それやったら,まあ,テレビでも見るか」
「そうする…あっ」
「(オートバトルのボタンを押して,と…)何かあったんか?」
「テレビのリモコン,お姉ちゃんが持ってんねん」
「ん? 昨日の晩に没収されたんか」
「そ」
「今から,取りに行く?」
「やめとくわ」
「そっか.ほなら…部屋の本でも読んどきな」
「あ,パパ,ゲームしてるぅ」
「しとるが」
「あたしもゲームしたい」
「ん,しかしドラクエウォークのバトルは,おもんないぞ」
「したいぃ」
「それやったら…(充電中のスマートフォンを操作して)こっちで遊びな,ポケモンGOな」
「やったぁ!」
「ふぅ(お,ツボを壊せた.ミッションもう一つ達成,と…)」
「(パソコンで,1個,せなあかん仕事があったんやった…)」
「もういい.3回投げたけど,ポケモンとれやんかった」
「(スマートフォンを受け取って)そっか.3回で止めたんな」
出勤後に,スマートフォンの表示をオンにすると,ゴローンが画面中央にいました.あとの子は,バトルから逃げることなく,表示をオフにして,こちらに返したのでした.