わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

地面に,62と75

 某年月日,大阪に行く用事がありました.
 用務を終えて,さっさと帰宅してもよかったのですが,バスで難波へ行くことにしました*1.JR大阪駅の南側,バスターミナルの案内板を見ると,なんば行きが,2通りあるのに気づきました.
 御堂筋線を南下し,なんば・JR難波駅前を通ったあとは四ツ橋筋を北上して大阪駅前に戻るのが「8系統」で,なにわ筋を南北に走る*2のが「75系統」です.前回は8系統のバスに乗ったこともあり,この日は,75系統のバスに乗ることにしました.
 系統番号と乗り場の番号は,まったく別で,3番乗り場でした.そしてこの乗り場は,75系統のなんば行きの他に,「62系統」の住吉車庫前行き*3というバスも来るようになっています.
 番号と行き先が書かれた掲示のすぐ下には,長イスがあり,仕切りがついていて,3人が座れるようになっていました.バスの乗り口に最も遠いのは空席で,手前の2つには,年配の女性と男性が,座っていました.
 もう少し,周囲を見ると,歩道のブロックに,「62」「75」の文字が分かりやすく書かれており,白線が引いてありました.乗り口はシェアするけれど,乗る系統ごとに,白線上で列を作って並べばよい,というわけです.
 現在時刻と,バスの時刻表とを見ると,62系統が数分後に来て,その10分少しあとに75系統が来ます.床の「75」の上に立つ人がいたので,その後ろに並びました.
 座っていた女性が,立ち上がり,「62」に立つ男性のところへ近づきました.軽く会話をしています.ご夫婦でしょうか.
 62系統,住吉車庫前行きのバスが来たときには,「62」のほうには数名,並んでいました.そして,自分の前の人も,「62」の列に移動していきました.
 もう一人,座っていた男性も,立ち上がって,1番にバスに乗り込もうとしました.「62」で1番目に並んでいた人が,声をかけます.というか,叱りつけています.見たところ,どちらが年上かは分かりません.そもそも年上・年下は関係ありません.叱られた男性は,最初にここで座って待っとったんやと,声を荒げて正当化していましたが,「62」「75」でそれぞれ並ぶというルールを見落としていたのは,誰の目にも明らかでした.
 バスは乗客を飲み込んで,出発していきました.周囲に人がいないことを確認してから,地面や掲示を,スマートフォンで撮影しました.
 通勤に使う,和歌山バスと比較してみます.行き(JR和歌山駅)も帰り(和歌山大学)も,一つの乗り場に異なる系統(行き先)のバスが来ます.地面のブロックに線を引くことで,系統ごとに並びを分けるというのは,和歌山バスでは,見かけません.そうすることで,割り込みのトラブルは減るだろうけれどゼロにはならないのだなと……ぼんやり考えるくらいでは,なんば行きのバスは来ませんでした.

*1:ドラクエウォークで稼ぎたかったのでした.地下鉄では,まともにプレイできません.

*2:大阪駅前周辺となんば周辺はそれぞれ一方通行で運行しており,始点・終点を往復するというのではありません.路線図はhttps://bus.osakametro.co.jp/guide/library/routemap/bus_rosenzu.pdfで見ることができます.

*3:天満橋あべの橋天王寺駅前)を経由するルートです.ちなみに地下鉄だと梅田・天王寺は280円ですが,バスだと210円です.その分,時間はかかりますが,位置情報ゲームをするために,機会があれば端から端まで,乗ってみたいものです.なお,公共交通機関を使用して,大阪から天王寺へ行くのに限れば,バスよりも,JRの大阪環状線を使用するのがさらに安くて200円です.