「あのさあパパぁ?」
「あとの子か,どした?」
「パパが小学生のときさぁ,いじめとか,あった?」
「うーん,あったことはあったなあ」
「そうなんや…じゃあ中学のときは?」
「中学のときは…部活の上下関係のほうが目立ったかな」
「上下?」
「学年な.1学年でも違ごたら,大きな違いやったんや」
「へえ」
「そういえば,むかし…ママにも話してみて,わかるわかるって言ってくれたんがやなあ…」
「どんなん?」
「パパ自身やのぉて,パパが中学のときに通ってた,女子のとある運動部でやな」
「…」
「後輩は,先輩に会うたら,頭を下げて,挨拶せなあかんねん.『こんにちはー』って」
「えっ? せなあかんって,ルールなん?」
「続きがあってな…会うたときに,先輩が,5人おったら,『こんにちはーこんにちはーこんにちはーこんにちはーこんにちはー』って,5回,頭を下げて挨拶すんねん.10人おったら,10回な」
「何それ,変なの」
「ま,それが,当時のその部活のルールやったわけやな」
部活と関係ないし大人になって知った話だけれど「ベッドでパパが寝ているときの起こし方」で男の子は直接ダイブするのに対し女の子は「パパーおきてーパパーおきてー」をパパが起きるまで繰り返し言うってのいつまでたっても忘れそうにないです.