わさっきhb

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ゲストOSで,Cのソースファイルを編集するには

 いきなりですが問題です.

 VirtualBoxのゲストOS(Debian 11)でダウンロードしたhello.cを編集して,「hello, world」ではなく,自分の学生番号と氏名を出力させることにします.
 どのような方法で編集しますか?

 補足です.学部2年向け,第1メジャー必修の演習科目の,第1回授業の課題の一つを改変しました.VirtualBoxを実行して,その中で(箱庭のように)動かすOSを「ゲストOS」,VirtualBoxを実行するOSを「ホストOS」と呼びます.ホストOSの種類は問いませんが,大部分の学生がWindows 10または11を使用しています.学生が,ゲストOS(Debian 11)を使用するまでの手順については省略します.ログイン後のデスクトップ画面で,ブラウザ(Firefox ESR)が起動でき,そこから大学のMoodleにアクセスして,授業ページからhello.cをダウンロードしてもらいました.
 ダウンロード先からホームフォルダに移動するには,デスクトップの左下の一つ右のアイコンをクリックして,ファイルマネージャを起動し,GUIで操作させました.そうすると,hello.cの中身の編集も,ファイルマネージャ上のこのファイルを選択して,できるだけGUIを活用したいと考えるのが自然です.
 なのですがここに関門が待ち受けています.ファイルマネージャで,サフィックスが.cのファイルをダブルクリックすると,新たな端末(uxterm)を起動します.表示内容は,hello.cの中身なのですが,編集が思うようにいきません.というのも,vimコマンドで,hello.cを開いた状態だからです.マウスのクリックで,編集したい箇所に移動することはできますが,そのままキーを押しても思うように変更できませんし,ファイルを保存する方法も,教えてくれません.
 viのコマンド体系を知っておくと有用ではあるのですが,この科目の受講生全員に,身につけてほしいわけでもありません.
 また別の,編集方法があります.Mousepadを起動します.これはDebian 11で動く,Windowsの「メモ帳」に相当するアプリです.メモ帳と同じ感覚で編集できますし,メニューから保存し,ウィンドウ右上のボタンを押すれば終了できます.
 課題の期限のあとに,答案を回収して集計しました.「どのような方法で編集」の割合は,次のようになりました.

  • Mousepad使用: 41.5%
  • vi使用(vimを含む): 33.0%
  • sed使用: 5.7%
  • ホストOSで編集: 2.8%
  • nano使用: 1.9%
  • 不明: 9.4%
  • うまく編集できなかった: 5.7%