某年月日,夕食のあとPCに向かって仕事をし,お茶を飲んでから,甘い物がほしいと思いました.
何日か前に購入したものは,あります.リュックサックから,室内の,ある引き出しに移動させていました.
室内に目をやると…
あとの子が,パソコンで,調べ物かゲームをしています.
この状況では,引き出しを開けるわけにもいきません.
ここは我慢して,仕事に戻ると,1分もせずに,すえの子がやってきました.
用件を聞くまでもなく,来た目的を言ってくれました.「パパ,パンダのカップに何かある?」です.
ないよと答えても,パソコン机の上の段のカップに手を入れ,ないのを確認し,悲しい顔をするまでがワンセットの行動です.すぐに部屋を出て行きました.
今度は,さきの子です.同じ行動をしますが,すぐに退室ではなく,あとの子のパソコンの画面に目をやっています.
「雨乞い,ならぬ,お菓子乞いを,やってみるか?」と,尋ねてみました.
2人とも,こちらを向きました.さきの子は,目を輝かせています.
「別に,難しいことちゃうで.カップのパンダさんが,今,お前らのほうを向いてるやんか.そこに向かって,お辞儀して,ぱんぱんと手ぇ叩いて頭を下げたらな,もしかしたら明日にはお菓子,入ってるかもしれんのやで」
さきの子が手をぱんぱんと叩いたところで,「え?」と言いだしました.「今,おかし,ないの?」と続けます.
「今日は(カップのパンダさんに目をやって)ご機嫌,悪そうやな.明日まで待ってみ」と応答すると,悲しい顔で,部屋を出て行きました.