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遺影と棺とウェルカムボード

 葬儀会館の2階で,通夜・告別式が執り行われました.
 通夜は土曜日,告別式は日曜日です.3階もあるのですが,他の人の葬儀はありませんでした.
 先に来ている人に軽く挨拶をして,祭壇へ.
 花や「孫一同」などもある中,中央の高いところに,母の遺影を見ることができました.
 母が兄に「遺影はこれで」と頼んでいたという写真でした.
 正面で手を合わせたあと,祭壇の前の棺が開いていたので,近づきました.中にはすでに,2日前に選定した写真のほか,西国三十三所朱印帳は広げた状態で,入っていました.
 3日ぶりに見る母の顔も,きれいにしてもらっていました.
 さて,お通夜まで何をするか…
 エレベーターのそばに,戻りました.
 台があって,結婚式かと思うくらいに,母だけでなくゆかりのある人々の写真が,並べられていました.
 台の下には,「家事朗働」と筆で書かれた額も,置いてありました.母の家の,目立つところに掲げられていたものです.
 台の左隣に,イーゼルがあり,少し前にも見た記憶のある絵が,飾られていました.
 遺影の顔の色鉛筆画です.ラミネート加工されていました.ちょっとしたメッセージも添えられており,いわばウェルカムボードです.結婚式場ならありふれたものかもしれませんが,こういった場で見るのは初めてで,面食らいました.スナップ写真から大きめの遺影を作るほかに,イラストを用意するのも,おそらく費用に含まれていたのでしょう.
 通夜の具体的な状況は翌日以降また書くとしまして,このウェルカムボードの続きを紹介します.告別式のときには,ラミネート加工された母の遺影の色鉛筆画が,差し替えられていました.サイズが大きくなり,生没の年月日や,誕生花とその花言葉などが,書かれていました.
 葬儀後に一度,母の家に行ったとき,2種類のラミネート加工が,テーブルに置いてありました.兄の許可をもらい,通夜で飾られていたものを,持ち帰りました.妻からは「おうちに飾ったらええやん」と言われましたが,このイラストの母と,毎日,目を合わせるのは恥ずかしいです.代わりに,葬儀関連の書類のほか,母からもらった手紙や,撮影した写真などを,1つのクリアファイルに集約し,そこにこの絵を差し込みました.