土曜日の午後のことです.自宅から,堺市の葬儀会館へ行きます.
この記事の公開日も土曜日ですが,ちょうど1週間前の出来事でした…と書いてから,本編に戻ります.
8人乗りの車に,家族全員(年齢の高い者から順に,(妻の)父,(妻の)母,自分,妻,うえの子,さきの子,あとの子,すえの子)が乗ることも可能ですが,子どもも大きくなりましたし,人間関係で何やかやあります.行動のしやすさを考慮し,2台に分かれました.8人乗りの車には,妻と4人の娘が乗りました.そして(妻の)父の車は,自分が運転し,(妻の)父と母は2列目に座ってもらいました.
何やかやああって,途中で互いの車が見えなくなりました.とはいえ妻には木曜日のうちに,葬儀会館の場所を伝えているので,特に問題にはなりません.
予定よりも早く進んだので,阪神高速湾岸線の泉大津PAで,停めることにしました.側道に入り,1階分降りて,出入りしやすいところに駐車をしました.エンジンを切って,ライトをオフにしました.
(妻の)父はトイレへ.
さて…電話をかけてみますか,妻のスマートフォンに.
ほどなく,つながりました.
「も~しもし」
「なにぃ?」
「その声は,さきの子やな?」
「そうやで!」
「今どこなん?」
「止まってる」
「パーキング(エリア)か?」
「そう!」
「泉大津やな」
「わからんけど,たぶんそう!」
「ママは?」
「トイレ行ってる」
自分の周囲を見回しても,なじみの車は見当たりません.
ですが見当はついています.泉大津PAは,側道に入ってから途中で,「左に行って降りない」のと「まっすぐ進んで降りる」のに,分岐します.「左に行って降りない」のは,大型車用ですが,小型車(普通車)が入り込むこともあります.そっちに行ったのでしょう.
「えっと…空は,見えるか?」
「う~ん,曇ってる!」
「やっぱりママ,上のとこに停めたんやな」
そっちはそっちで行ってくれと言い,切りました.ほどなく(妻の)父が車に戻ってきました.妻がトイレに入るのを見たとのことでした.
ここまで,実家の母のことがまったく出てこなかったので,「母が車を運転していたころ」の話を書くことにします.
自宅が堺で,母方の親類の多くは大阪市内に住んでいたため,乗用車(ライトバン)を使うことがよくあり,母が運転しました---父が車を運転して大阪市内の親類の家に行ったというのは,思い出せません.
当時は阪神高速の湾岸線が通っておらず,使用するのは堺線でした.堺の入口から入って北上し,環状線内のどこか(信濃橋?)で降りることが多かったように思います.帰りは汐見橋入口から入って堺で降りていました.
自分が中学だったか高校だったかのときに,母が運転席,自分が助手席で,チェンジレバーのことを教えてくれました.「止まるときは,こうしてニュートラルにして,あとはブレーキを踏んだらええねん」.教習所で,ある程度速度が出ている状況で減速や停止のために,いきなりニュートラルにしたら,叱られていたはずです(したことありませんが).
左折で葬儀会館に入ろうとしたとき,一つ前の車も,左折で入ろうとしていました.妻の運転する車でした.