わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

1年生セミナーは15名

 3年ぶりに,1年生セミナーを担当しています.
 月曜最初のコマです.クラスごとに分かれて実施する「個別回」と,大教室に1年生が集まって視聴する「全体回」があります.15回の授業の前半は個別回が多く,第8回から第12回までは全体回が連続します.個別回においても,実施内容は資料化されていますが,教員がアレンジする余地もあります.
 3年前と,大きな違いが1点あります.以前は1クラス10名程度,年度で担当する教員は30名だったのですが,昨年度から,1クラス15名程度,教員は20名に変わっています(教員からすると,2~3年ごとに担当します).
 割り当てられたクラスの名簿には,16名が書かれていましたが,1名からは初回に欠席,また5月から休学の連絡がありまして,15名を担当しています.
 教室も,事務が手配済みでして,自分の場合,居室の2つ隣のゼミ室です.室内には長机が6つ,それぞれにイスが3つずつあり,18名まで着席可能です.
 自由に座らせると,誰が誰か分かりませんので,PowerPointで座席表を作成しました.この座席表と照合することで,誰が部屋にいるか,いないかは一目で分かるのですが,ともあれ毎回,はじめに出席をとり,声と顔を見るようにしています.
 セミナーの中身ですが…
 最初の2回は,資料をもとに,こちらから話すのみでした.第2回の後半は,建物を出て,メインストリートを北の端から南の端まで歩き,そこで解散しました.
 第3回から,学生を「当てる」ようにしました.PowerPointの編集画面を用意して,「声」を含む言葉を,学生番号順に一人ひとつずつ発表してもらい,教員側で書き足していき,教室内でシェアしました.
 第4回は,共通資料の中に,1段落でさまざまな日本語の間違いがあったので,事前にPowerPointで編集できるようスライドにしておきました.セミナー内では,学生番号の逆順で一人ひとつずつ,どこをどのように修正すればよいかを発言させ,「見せ消ち」により,赤字による訂正を行っていきました.結果として,一人ひとつ,合計15箇所の修正では漏れがあり,他に正すべきところを口頭で伝えました.
 第5回について,教員向け資料の指示は「セミナー内で各学生に『目標規定文』を書かせ,発表させる」でしたが,いくつか手を加えました.まず,学生も閲覧可能な資料に「起承転結」について言及があり,ここに関連して,PREP(Point:要点,Reason:理由,Example:事例,Point:もう一度要点)によってパラグラフ(や伝えたい内容)を構成する方法があることを説明しました.次に,教室内でやや長めの時間をとって,目標規定文と,4つの文によるストーリー(四行形式)を書いてもらいました.
 学生の発表に際しては,第3回も第4回も,15人のうち「真ん中」だった発表を最初に指名しました.発表した学生は,未発表の学生を指名し,目標規定文・四行形式のどちらを発表してもらうか*1を指定してもらいました.学生の一覧と,誰が何番目にどちらを発表したかについては,Excelファイルでスクリーンに表示させてセルを埋めていきました.
 といったわけで,第5回には事前準備と当日の対応で手間をかけたのですが,結果的には失敗でした.四行形式の例を用意していたのに,紹介するのを忘れて,書くよう指示したのでした.こちらで用意した文章は,以下の通りです.

大学の授業には,毎回出席することが大事です.
出席することで,大学生として学ぶことができます.
ですが1年生セミナーの個別回について,体調不良で大学に来るのが難しい場合には,担当教員に連絡をしましょう.
無理して参加し,教員や学生が新型コロナウイルスに感染してしまうよりはマシです.

*1:最初の発表者には,目標規定文を指定しました.