わさっきhb

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食べ物の恨みは恐ろしい~卵半分

 夕食を,さきの子・あとの子と一緒にとりました…
 と言いたいのですが,自分がイスに座ったときには,さきの子がおかずを食べ始めていて,あとの子は来ていません.
 さきの子の手元には,生卵と,小鉢があります.卵を割って,溶きだしました.
 ある程度,溶いたところで,さきの子は口を開いて「おーい,あとの子ー,降りといでやー」と言いました.
 2人で卵1個を「わけわけ」するつもりで,割って溶いていたのでした.
 「先に卵,半分,もらうからねー」と言い,溶いた卵を,ご飯の上に乗せると…
 半分どころではなく,黄身の部分をほぼすべて,ご飯の茶碗に注ぐ形となりました.
 小鉢を置いて,ご飯をかき混ぜて全体を濃い黄色にし,食べ始めました.
 さきの子も自分も,食べ終わったところで,あとの子が食卓に来ました.
 小鉢の残りの卵を見て,憤りました.この残りを「卵半分」と言われると,そんなことはないと思わざるを得ません.
 さきの子は部屋を出て行き,自分は座ったままで,さてどうするか…
 あとの子は,冷蔵庫から,卵を取り出しました.そして白身のみの小鉢に割って,溶きだしました.
 ご飯にかけて,白身と黄身がいくらか余りました.余りはなんと,肉じゃがにかけました.
 自分はコップに水を入れ,ゆっくりゆっくり飲みました.ほどなく,あとの子はご飯もおかずも食べ終えて,箸と皿を流しに入れ,2階へ上がっていきました.