わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

何をしても失敗にはならない,何もしないのが失敗

 先日出席した行事の中で,小学生向けに活動を促す意図として,「失敗」についての説明を聞きました.
 かいつまんで言うと,こうです.何をしても,失敗にはならないんだ.そして1つか2つ,おっしゃったあとに,何もしないのが,失敗なのだ,と.
 以前に聞いたことがあるような,ないような,だったので,検索してみました.そのものずばりの発言は,見当たりませんでしたが,いくらか似たメッセージを,本田宗一郎アインシュタイン,そしてジョン・ウッデンが発しているのを,見つけました.

 「○○は,数学ではない」から段落が始まって,しかし段落の途中で○○も数学の一種と見なせるという趣旨の文章を,思い出しました.ブログを検索すると,以下の箇所でした.もとはハイマン・バス*1で,○○は,数学教育でした.

数学教育は, 数学ではない. 数学教育は, 高度に専門的な数学の知識を基本的に使用する, 専門分野のひとつである. この意味において, 私の思うに, 数学教育応用数学の一種と見なすことが有用となる. そして, 数学者が「応用数学としての数学教育」への貢献を望むのなら, 最初の課題は, 他の応用数学の場合と同様, 応用の対象領域における数学的な問題の性質, そして, この領域で有用ないし利用可能な数学的知識の形式を, 感覚的(sensitively)に理解することである.

*1:https://takexikom.hatenadiary.jp/entry/2021/12/02/021543でリンクしているhttps://doi.org/10.1090/S0273-0979-05-01072-4を経て,表示されるページ内の「PDF」より,原文を見ることができます.