「コンビニで,一人1品な」
「え? ほんまにええの?」
「やった~!」
「帰る途中で,何か買うちゃってって,ママに言われてたしな.あい,車,止めるで」
「これにする!」
「バニラアイスなあ,ええんやないかな.車内で食うか? 家に持って帰るか?」
「車内で食べるよ! だって,お姉ちゃんに見られたら,ネチネチ言われるから!」
「ん~,お姉ちゃんは,まだとちゃうかな.この車で帰ったら,入れ替わりで,ママがお迎えに行くって聞いてるんやが」
「あっそうなん」
「それはさておき,もう一人は,何を選ぶんやろ.お,来た…あ!?」
「パパこれいい?」
「1.5リットルの,炭酸飲料のペットボトルかいな」
「カロリーゼロやねん」
「ん…まあ,ええが,それ今晩で飲み切るんか?」
「そんなん飲めやんよぉ」
「ほな,飲みたいだけ飲んで,あとは寝間に置いとくか?」
「どうしようかな…」
「寝てるときに,ペットボトルが倒れて,ついでにキャップが外れて,液体がこぼれ出て,部屋の中がすんごい甘いにおいで充満して,アリさんでも来たら,大変やぞ.ママ,大激怒ではすまんやろなあ…」
「パパなに言ってるの!」
「冗談はさておき,残りは,ちゃんとキャップ締めて,冷蔵庫に入れとくか?」
「そうする」
「わかった.しかし,一人1品で,それを欲しがるとは…」
寝る前に,台所を見ると,ペットボトルの炭酸飲料は3分の2くらいが残った状態で,テーブルのど真ん中に置いてありました.