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レポートの点数を教えてください

学生のリクエスト「レポートの点数を教えてください」
教員のレスポンス「試験で満点を取れば分かりますよ」

野暮な解説

担当科目で,毎週,用紙を渡して自由記述をしてもらっています.
昨日の授業では,「みなさんの回答をこちらでテキスト化して公開し,いくつかにはコメントを付けます」としました.
早速,打ち込んだのですが,その中に,冒頭のリクエストが書かれていました.
初回授業時に,成績評価の方法をアナウンスしています.レポートは10点が2回で計20点,試験は80点.それ以上の細かい配点や,各学生への評点は開示しません.
書いた学生,約3か月前のことなので,そういうのを忘れた,と思うことにしましょう.それにしても,そもそも現時点のレポートの点数を聞いたところで,試験は全力で取り組んでもらわないと困るのですがね.
ともあれコメントにあまり時間が取れなかったこともあり「そういうのは答えないポリシーです」と,そっけない答えを付けて,PDF化し,リリースしました.
帰りの電車の中で,気づいたのです.冒頭のレスポンスのように切り返せばいいのだと.試験で満点を取れば,10月に交付されて見ることになる成績から,80を引けば,レポートの点数と分かります.しかもレポートの点数は,学生にとって今さら変えられませんが,試験の点数は,これから努力すればいいのです.

輪をかけて野暮な話

ドラゴンクエストIVで,天空の兜を得るくだりを連想します.スタンシアラの王様が,笑わせた者には褒美を取らすというおふれを出すのですが,普通にギャグを言うのではダメです.モンバーバラからお笑い芸人・パノンを連れて行き,「この者たちに,天空の兜をお授けください.そうして地獄の帝王を倒せば,世の中の人々に,笑いがよみがえります」だったかを言う,という展開です.
まあそもそもこの種の,論点先取・主客転倒の答え方は,昔からあるのかなと想像します.おぼろげな記憶ですが,「頭の体操」の中でも,魚の切り身を見て何か分かればあげると言うのに対して,一切れ食べさせてくれ,食べれば分かる,という答えがあったはずです.