「じゃあ，あかりを消して，ねんねしましょうね〜」
「…寝るか，この子?」
「せやねえ．…．むかーしむかし，あるところに，うちの子がいました」
「昔話かい」
「ええねん．あなたには，美人で可愛いおかあさまと」
「自分で言うか」
「大きくてかっこいいおとうさまがいました」
「んが」
「あなたはそんなおかあさんおとうさんの愛情に恵まれ，可愛くすごしましたとさ．おしまい」
「さあこれで，寝てくれるとええんやが…」
「そしてあなたはすくすくと成長し，思春期のころを迎えました」
「おしまいとちゃうんかい!!」
「しっ! 続けるの!」
