わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

大学院の受験〜修士課程

自分のところの大学院の入試も無事終わったところで,ふと,自分自身の受験を振り返りたくなりました.
奈良先端科学技術大学院大学NAIST*1)を受験しました.内部進学をしなかったのは,万を超える学生の中で,自分が埋没したままになりそうに思えたからです.ゼミを受講して,知っている何人もの先生が,NAISTに移るのを聞いていたのも,他大学への進学へのハードルを下げました.
そのNAISTですが,1期生の募集だったため,受験時にキャンパスはありませんでした.入試は,入学前年の7月末に,上本町のビルの一室で受けました.
受験にあたり,大学院で何をしたいかをA4で2枚にまとめて,願書に入れました.要は小論文です.たしか,プログラミング言語設計のことを書きました.でも実際には,後期科目で,講義とゼミで学んだ計算理論が面白そうと思うようになり,大学院では暗号理論へと移っていきました.
さて,面接です.現地で要領を聞いたのですが,2つのフェーズに分かれて実施するとのことで,ちょっと緊張しました.
最初の部屋は,志望理由を手短に説明し,小論文の内容を口頭で要約してから,その内容について質疑です.プログラミング言語設計ですが,具体的な言語というよりは,形式言語の話題になりました.「1型,2型,3型言語の違いを説明できますか? 別の名称で,学びましたかね?」*2という質問に,うまく答えられませんでしたが,そこ以外は何とか乗り切りました.
次の部屋は,基礎的な学力,具体的には情報・数学・英語を問うというものです.なお,情報の質問は,情報系学科以外の受験生に限っていました.情報と数学は口頭で.数学(統計)に関して,中心極限定理の説明を求められ,たしか通年必修の統計学で出てきたよなあと思いつつも,まともに解答できませんでした.代わりに,ルート2が無理数であることの背理法による証明で,挽回しました.英語は,1段落(100語程度)の英文を黙読し,口頭で和訳しました.
面接官は,各部屋で異なる3名の教員でした.

*1:私が受験し,在籍していたときは,フルスペルはNara Advanced Institute of Science and Technologyでした.Advancedがないと,NISTとなって,米国国立標準技術研究所の略称と重なる,と聞いたことがあります.今は,NAra Institute of Science and Technologyだし,ドメイン名も,aist-nara.ac.jpからnaist.jpになっていますね….

*2:http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/lecture/20061127/254890/