わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

大学院の受験〜博士後期課程

昨日の続きです*1
ドクターコースは,内部進学でした.
試験はM2の4月下旬.それまでに,願書提出ですが,合わせて「研究経過報告書」と「研究計画書」を作成しました.いずれもA4で2枚.3月から書き始め,研究室の先生に赤入れをしてもらいながら,数式や参考文献を付け加えて,納得のいくものができました.
審査員は,研究科の教授・助教授,合わせて3名.ランダムではなく,主指導教員(教授)が研究内容に基づき,2名を選定していたと思われます.
主指導教員はもちろんですが,別の教授もM1から何かとお世話になっていて,顔なじみです.残りの1人は,NAISTでセキュリティでと言えばあの方です.何の理由だったか,M1のときにその先生の部屋に入ったとき,「声が小さい!」と叱られたことがあります.
それはともかくとして,試験.小さめの講義室です.はじめに,プレゼン(20分),質疑(20分),審査員のみによる審議(5分)という時間配分を聞きました.
研究経過報告書と研究計画書の内容を,OHP*2を使って口頭発表し,理論から実用まで,質疑に答えました.
記憶では,プレゼンと質疑で他の教員・学生が出席可でした.ただし質問はできません.

時を超えて,大学院受験のアドバイス

  • 試験は,選抜の場というのが第一義ではありますが,内部進学者に対しては,受験者をエンカレッジする場という側面があります.いずれにせよ,面接官の質問には誠実に答え,分からなかったら素直にそう告げるか,対話によって,自分が答えられる質問に変換し(てもらい)ましょう.
  • 面接で聞かれて分からなかったこと,うまく答えられなかったことを,忘れてしまっても,入学・進学は可能かもしれませんが,早めに(その日のうちに,質問者のいないところで)確認することが,学ぶ習慣につながります.
  • 事前に小論文などを提出したら,当日それを「一言」「1分」「3分」のいずれでも,口頭で言えるよう,準備しておきましょう.そのためには,原稿のコピーを残しておくことです.なお,小論文に様式があって,手書き記入が要請されている場合は,下書きを,テキストファイルかWordで書いて保存し,様式には書き写すだけにするのが,鉄則です.
  • 顔写真も,おろそかにできません.特にメガネの有無と髪型です.願書も,コピーをとって,面接前日にチェックしておくことで,面接官の驚きを最小にすることができ,本当に聞きたいこと・話したいことに,スムーズに移れるはずです.

*1:昨日は「修士課程」,今日は「博士後期課程」としているのは,意図的なものです.関連:大学院 - わさっき

*2:オーバーヘッドプロジェクタの略です.映し出すための「モノ」は,プリンタで普通の紙に打ち出したものを,TPロールという,サランラップのようなものに転写して作りました.プリンタ印字可能な透明シートは,なかったか,当時あったとしても,外部発表専用でした.PowerPointを使い始めたのは,今の大学に着任してからでした.