わさっきhb

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DEIM 2010

日曜日から2010/03/02までの3日間,淡路島の中の夢舞台国際会議場というところへ行き,DEIM 2010 - 第2回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラムに出席してきました.
いつもの学会見聞録ですが,これまでと同じく,どの研究内容が良かったという指摘は一切しておりませんので,そこのところはご了承の上でお楽しみください.

「DEIM」を何と言う?

これに出かける前に,ある先生から「DEIMの正式な呼び方は,『でぃーむ』だそうですよ.委員の方がおっしゃっていました」と聞いていました.
それまでの認識は「でいむ」だったのですが*1
まあ実際,現地で,「でいむ」と呼ぶ人だとか,「でぃーいーあいーえむ」と呼ぶ人なんてのも見かけました.

部屋を覚えるのが苦労

会議場の正面玄関を通り,階段をのぼったところが,レジストレーションの場所です.名前を照合してもらい,プログラムが書かれた中綴じの小冊子と,領収証と名札を受け取りました.
あらかじめWebページのプログラム表を印刷していて,どのセッションはどの部屋に行こうと,考えていたのですが…
それにしても,会場の構成には,迷わされました.今思うに,分かりにくかった主要因は,次の二つです.

  • A〜Fの部屋が,会場のさまざまな階と場所に配置されていた.(文字が後になるほど上のフロア,といった規則性がなかった.)
  • 1階から階上までを通すような階段がなかった.

いずれも会場の事情だからしょうがないとして,それで,慣れてきたころには,学会もおしまいとなるときなのですね….

会場でノートPCを開く

予稿の紙配布はありません.なので,あらかじめ印刷して持ち込むか,現地にノートPCを持ち込んで,予稿のPDFファイルを開いて見ることになります.
ノートPCを快適に使うためには,電源供給が不可欠です.小部屋には,かなりの数のテーブルタップが配線されていましたが,その口の数は,収容人数よりもうんと少ない*2ようなので,良い席を取るようにしました.
Adobe Readerで閲覧していて,気づいたのですが,このソフト,Endのキーを押すと,「文書の最後の表示位置」ではなく「文書の最後のページの先頭」にジャンプするんですね.

自分のところと似た研究

私は1件の共著者でした.ほかに,データベースに関して,国内の他の方々はどんな研究開発をしているのか,知ろうという動機もありました.
そうして見聞きしていると,まったく別のセッションで,その共著の件と,ずいぶん似た内容の研究をしているのに気づきました.
予稿を入念に見直して…目的が似通っているものの,調査対象が違い,情報収集の方法も違っていたことが分かりました.

質疑くらい,タイプしとこ

2日目の午後.受け持ち学生の発表が始まりました.これまで指導してきた修士学生の中では,指導時間が,-2σよりも左になるくらいに,短かったのですが,こういう形で研究を完成させられたのは,ひとえに,second authorの某先生のおかげでございます.
それはともかくとして,質疑ぐらいは,ノートPCで打ち込んで,後で見直せるようにしておきましょうかね.かた,かた,かたと.
誰かが発言するたびに,自分の座席の左後ろで,猛烈なキータイプ音が,聞こえてきます.
質疑の終了後に,見てみると,お隣の研究室のM1の学生さんでした.
「ごくろうさんやね」
「いえ,慣れっこですから」

座長,コメンテータ

各セッションに,座長と,コメンテータの方がついています.ときには座長も質問やコメントをしますし,会場からの質問を優先しますが,時間の多くは,コメンテータと発表者との対話でした.
座長の発言で,腹筋が痛くなるほど笑ったのは,テキスト処理を行い,関係抽出の結果を表にしたスライドで,「藤岡弘、」「が」「仮面ライダー」「に」「変身する」といった内容が書かれていたのを受け,「仮面ライダーに変身するのは一文字隼人であって,藤岡弘が一文字隼人を演じるという関係が別にあるのは?」という趣旨の質問をしたところ.笑いのほかに違和感があったので,wikipedia:仮面ライダーを調べとく…藤岡弘が演じていたのは本郷猛ですよね.で,一文字隼人は仮面ライダー2号でしたか.
座長の威力というか魅力に関しては,次の発言も,忘れるわけにはいきません.
コメンテータ「そこのですね,そらちのところですね.そらちが,じゃなかった何と言ってましたっけ,くうち?ヌル?」
座長「ナル!」
コメンテータ「はい,あ,ナルのところで…」
発表者は確か「空値(くうち)」と「ヌル」という言葉を使っていましたが,「そらち」はコメンテータさんが最初で,用語に迷いのあるところを,座長がぴしゃりとしたのでした*3

自分も質問してみる

質疑の際,ゼミで発するのとわりあい似たスタイルで,何個か質問させてもらいました.覚えているのはこんなの.

  • 二つ,質問があるのですが,もしかしたら答えは一つになるのかもしれません.特定の言語で,10%のアップとなっているのは,何が要因なのでしょうか? そして今後の課題で,他の言語の性能向上を書かれていますが,改善の方針というのは,あるのでしょうか?
  • はじめにコメントですが,0件だったり,数がうんと多すぎたりというのは,そばに件数を添えておけば,読む側が判断できるようになると思います*4.それで質問なのですが,提案システムで,ユーザが結果ページを見ることができるまでにかかる時間というのは,従来手法と変わらないのでしょうか?
  • データベースから統計処理ができることをお示しになり,特徴的な事例を2つ,出されていますが,それでは,データベースからその特徴的な事例を,理想的には自動で,現実的には半自動で,取得されているのでしょうか?

バス

思うことあって,晩のインタラクティブセッションには参加せず,初日,2日目とも,バスで明石海峡大橋を渡り,JR三ノ宮駅のそばのホテルで泊まりました.
バスの予約は不要だったのですが,1時間に1〜2本ということもあり,乗客の入りは相当なものでした.補助席が全部埋まってしまう*5という状況も,目にしました.
運賃は,淡路夢舞台から乗った場合,高速舞子というバス停までなら,500円.三宮駅や,新神戸駅までなら,900円となります.高速舞子のバス停から,少々歩けば,JR舞子駅で,そこから三ノ宮までは290円です.高速舞子で降りると安くつきますが,時間はバス1本のほうがやや短くなります.ずっと座れるというのメリットもありますので,興味本位で1回だけバス+電車としたのを除いて,バス1本で会場を往復しました.
初日の晩,正規ルートは渋滞のため,迂回路をとっていました.想像するに,新神戸トンネル経由だったのでしょう.ずいぶん大回りですが,定時の数分遅れで,バスターミナルに到着してくれました.

*1:「だいむ」と呼んでいたこともあったなあ.そら「DIME」か.

*2:1室だけ,これぞ国際会議場という作りの部屋で,座席ごとに足下に差し込み口があったのですが.

*3:データベースでナルといえば: http://d.hatena.ne.jp/takehikom/20090105/1231104102

*4:他の人との質疑によって,それができないらしいことが判明しましたが.

*5:路線バスですが,高速道路を走るということもあり,全員着席します.