わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

六甲山の人工スキー,マニパラ

「お出かけ」とDDRで連想したことを.

スキー

先月のとある休日に,俺妻娘の3人で車に乗って出発し,堺市某所の実家で母と兄夫婦を乗せてから,六甲山<人工>スキー場へ行ってきました.このスキー場に来たのは記憶する限り4年ぶりのことで,もちろんそのときは娘はおりませんでした.
1歳の娘は,さすがに滑らせるわけにいきません.娘をかわいがるのは「おばあちゃん」の役目.ソリ滑りをするスペースで,遊んでいました.
ともあれ自分はというと,入場料・レンタル料を払い,いろいろ装着しました.初級コースの坂のてっぺんに立って見下ろし,妻の勢いよく滑り出すのを受け,自分も,その坂に身を委ねました.
滑って,リフトで登って(2回は歩いて登って),を何度か繰り返し,転倒は1回だけでした.
4年前は,おっかなびっくりで滑り,最初に降りきるまでに,曲がることもスピードを抑えることもできず,何度も転びました.
しょうがないので,板を外して歩いて降りて,初心者向けのコースで数回,ゆっくり滑って,がしゃこんがしゃこんと登って,というのをしました.なれたところで,一般ゲレンデのてっぺんに立ち,苦労しながらも滑ることができました.
母を含め,私を除く皆は最初っから快適に滑っていまして,帰るときには「あんた,子供に混じって黙々と練習してたな」と,からかわれたものです.練習は一人でしていたですが,遠目に見られていたようです.
娘が物事を理解するようになって,この人工スキー場か,どこかのスキー場にこのメンバで行ったときに,妻から「パパはねぇ…」と言われそうです,一生.
スキー経験については,それよりも前,学生時代に,子供を連れ回すのが好きな母親が,何人かの親類を率いてこの六甲に来たことがあり,私が運転手とサブリーダーを務めました.最初のスキー経験は,中学2年のときで,それまでは林間学校だったのが,自分の年度は2泊3日のスキーをしようということになり,積立金も多く払い,体育の授業中にブーツの履き方などの予習をしたのちに,現地で教わり,ボーゲンができるようになったのでした.
視点を,現在,というか先月の人工スキーに戻すと,滑る人,滑る練習をしている人がゲレンデ上にはたくさんいたのですが,不注意でぶつかり転倒した1回を除き,おおよそ自分も周囲もどの方向にどれだけ進みそうかが「見えて」いました.物理学的な計算をしているわけではないのですが,不気味なものです.
これが「経験」ということでしょうか.

DDR

それで連想するのが,DDR (Dance Dance Revolution)です.DDRは何作か出ていますが,初代から残っている曲にPARANOiAというのがあります.初代の中では一番難しい曲とされていました*1.他の曲をクリアできるようになり,自力で初めてMANIACモードのPARANOiA(マニパラ)を出現させてプレイしたときの衝撃は,今でも忘れられません.
DDRのプレイの難しさは,速度と,矢印の配置で知ることができます.PARANOiAの曲の速さは180 BPMです.「BPM」と書いていますが,音楽の教科書でいう「♪=180」と思ってください.1分間で四分音符が180個,なので毎秒四分音符3つ分という速度です.念のため,BPMのフルスペルはbeat per minuteだったと記憶しています.初代の中では最速です,後のバージョンでは,300 BPMオーバーとか,65なのに矢印ぎっしりの難曲とか,1曲の中で激しく速度を変えるのだとかが出るようになりました.
視点を,マニパラに戻すと,最初のプレイでは,後半はじめのほうの,擬音語で表してみると「とん,だん,とたとん,だん,とたとたとん」のところで,なんじゃあこらあ,さっぱっりわからんわあとなって,ゲージが0になり終了しました.
譜面はhttp://www.ddr.sh/steps/basic/p/paranoia/4m_paranoia_a_d.htmlから見ることができます.152の次の小節から2小節分が1セットで,次の2小節は,その矢印構成を90度回転したものとなっています.「とん,だん,とたとん,だん,とたとたとん」が4セット.そして初プレイのときは,そういった規則性を知ることができず,速さと,紛らわしい配置にやられたのでした.
しかし慣れというのは興味深いもので,DDRの2nd MIXが出て,マニパラが特殊な条件なしで出せるようになってからは,驚愕だったパートも,体力を要する他のパートも,難なくこなせるようになりました.EXTREMEのころは,難度の名称がMANIACではなくEXPERTという名称になっていましたが,譜面には代わりがなく,このマニパラを準備運動のように,すなわちゲームセンターに来て最初に選曲し,そしてフルコンボできたこともありました.
これまた「経験」のなせる技だったのですね.
今はというと,DDR Xで1回はプレイしましたが,90万点とれなかったと記憶しています.
去年の暮れ,たしか土曜の夕方に,昔「チルコポルト」と呼ばれていた,梅田・茶屋町のロフトの向かいのゲームセンターに,足を運んでみました.お外にDDR Xがあって,休日ということもあって,プレイヤーが2〜3人,並んで待っていました.
最盛期は10人待ちとかあったよなあと,昔を懐かしんでいると,自分の番になりました.「表台」の良さは,人が見てくれることなのでしょうが,私はむしろ100円2曲という設定が気に入っています.SINGLEを選んで,1曲目ですが,準備運動としてEXPERTの,PARANOiAにしようかPARANOIA EVOLUTION(パラエボ)にしようか少し迷い,パラエボにしました.
パラエボは,曲としてはPARANOiAのリミックス版で,BPMが200と少し速いのですが,譜面が前半は比較的やさしく,終盤に,右矢印を左足で(その逆も)踏むとスムーズにいくところがあるので,準備運動にいい曲なのでした.
ということでクリアし,2曲目はANOTHERに切り替えてから,お気に入りのMAXX UNLIMITEDをセレクトし,終盤のジャンプに年甲斐もなくハッスルしました.

まとめ?

さて,視点を,日記を書いている今*2に戻して総括してみましょう.
スキーとDDRの共通点を,挙げることにします.様々なプレイヤーがいます.観て楽しむこともできますが,やはり自分がステージ(ゲレンデ)に立って行動することが,一番の楽しみです.思うようにできれば,気分も良くなります.失敗したら,今度こそはという気持ちになれます.転倒やコースアウトも,ご愛敬です.難しすぎる箇所,難しすぎるのをひょうひょうとこなせる人を,見つけることができます.
お金も時間もそれなりにかかるので,誰彼を引き込むというわけにはいきません.加えて残念ながら,妻がテレビゲーム拒否症なので,娘をゲームセンターに連れて行って自分の遊び方を見せるだとか,子供にさせてみるとかいうことはなさそうですし,私も積極的には望みません.
ですがスキーについては,ボーゲンで滑ることができるくらいにはさせたいですね.そして,共有する一つのステージ(ゲレンデ)の上で,あなたやパパ・ママを含む様々な人が楽しめるのだということを,教えたいものです.

*1:最新のDDR Xで,SINGLE EXPERTの中では,1.5で登場したMAKE IT BETTERのほうが高い難度となっています.

*2:和歌山弁では「まー今」というらしい.「まーさっき」は「ついさっき」「今しがた」という意味になるのね.