わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

勝ち 2題

20年以上前

中学2年だったか3年だったか,柔道部で,何校かの合同練習が終わろうとするときに,全員集合して,他校の顧問の先生の話を聞きました.
最前列にいた私を指名していきなり,「なぜ試合に出るんや!?」と質問してきました.
戸惑いながらも,「…日ごろの成果を試すためです」と答えました.
するとその先生は,「きれい事を言うな! …勝つためや」と.そしてその先生の話が続きましたが,それはもはや,覚えていません.
勝ちにこだわり,それを表出する指導者というのを,初めて見た瞬間でした.

10年以上前

学生時代は,とあるテレビゲームに没頭していました.当日記でときどき書いていますが,具体的な名前は書かないことにします.ご存じの方,暴いてみたいという方も,どうか心の中にしまっておいてください.
そのテレビゲームは,公認大会と呼ばれる種類の大会に出場して上位に入り,ポイントを獲得することで,段級位をもらうことができました.たしか,学生と呼ばれる身分の最後の年の夏休みに初段を獲得し,その後は短期的にそのテレビゲームから離れましたが,翌年の年末に,昇段戦が行われるとのことで,お祭りに加わろうという軽い気持ちで,出場しました.
たしかその昇段戦に参加した初段の人は40人いて,10人ずつの4グループに分け,グループごとに総当たり戦をしました.対戦は2本先取1セットで,セット数の勝率が75%だったか80%だったか以上で,2次リーグに進出する,という要領でした.
私は勝ったり負けたりで,(セット数で)3勝5敗となって最終戦は,前々から昇段間違いなしと言われていた人でした.8戦全勝で,2次リーグ進出をすでに決めていました.
ともあれ対戦開始.泥仕合を演じ,1対1で3本目に入りました.
その3本目で,少し策略を練ってみました.そのテレビゲームには「大」「中」「小」の戦法がありました.一方が大でもう一方が中なら,大の勝ち.一方が中でもう一方が小なら,中の勝ち.一方が大だけどそれを出させるまでに小の戦法が効いたら,小の勝ちです.
それで,大をすると見せかけて,一部崩して中となるようなアクションをとりました.相手は大と思ったようで,こちらのよりも強力な大を打とうとして…自滅していました.それでこちらの勝ち.
勝敗は,私は4勝5敗で1次リーグ敗退.相手さんは8勝1敗で2次リーグ進出でしたが,消化試合ではない,勝負の楽しさを得ることができました.その方はきちんと二段に上がりましたが,人づてで,あそこで負けたのが(セット制で)唯一の負けと聞き,さらに気持ちが高ぶりました.
そのときだけでなく,多くのそのテレビゲームの対戦を見てきて,得た教訓があります.それは,前評判で不利と言われていても,一発勝負なら五分五分で戦えるということです.