わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

教授にお茶を出してもらう

読売新聞の朝刊に目を通して,ぎょっとなりました.2010年(平成22年)3月26日(金曜日)の13S版,35面(くらし 教育)にあった,「大学の実力 500校分析」です.
教育:読売新聞(YOMIURI ONLINE)にはなさそうなので*1,手で打ち込みました.

大学が学生に課す卒業論文・研究には,専門分野の知識だけでなく,社会生活に役立つ知恵を身につけさせる効能もあるようだ.
(略)
ある大学で,年配の教授にお茶を出してもらっても頭すら下げない学生たちと出くわしたことがある.学生が退席後,教授はため息をついた.「彼ら,勉強はよくできるのですが……」.さて,その大学の卒論必修化は?

自分の日記を検索…仏教,大学,院生 - わさっきの3番目の本の引用と,同じ構造です.
「頭すら下げない」については,「理由」と「学生をどうしたいか」を,研究室を主宰するその教授が判断し,行動をすべきです.向学心はあるがマナーを知らなさそうというなら,社会に出てその態度ではまずいと言うだけで,効果があるでしょう.慣れない研究室(教授室?)で,教授から直々にお茶を出してもらって緊張し,プチ金縛りに遭ったという可能性もあります*2.そのときは,「おいしいお茶なんですよ.産地は,どこだったかなあ…」とでも言って,緊張感をほぐすことから始めたいものです.
誰がお茶の用意をするかを含め,「茶菓をおいしくいただく場を作ること」は,大学生/大人になったら誰でも知っている当たり前のこと,だとは私は思いません.研究室で教えるのもいいのではないかと思います.そのためには,休憩タイムを確保し,持ち回りでお茶を入れ*3,教員が真っ先に感謝して飲んで,すぐに味について一言いえるくらいの,配慮が必要です.教員がお茶を出し,学生が退席後,ため息をついたというのでは,教育になっていません.

*1:夕刊で見た「lurk」は,Webにも載っているんだけどなあ….

*2:ところでこの「学生たち」,研究室の学生だったのでしょうか.あるいは,授業か何かで相談にした学生だったのかもしれません.まあいずれにせよ,教授の威圧感は,言葉にできませんね….

*3:教員がお茶入れの順番を決めるようでは,興ざめです.このあたりは学生の自発性を促したいものです.難しければ,「各自,飲み物とお菓子を用意する」ことにするという手もあります.