夕食時に.
「あ,またイスから降りようとする!」
「おりたい〜」
「ダメです.全部食べてからにしなさい」
「おりたい〜」
「1,泣かない.2,みんなと一緒に食べる.分かりましたか?」
「わかってない」
「わかってないんやな.ほなあなたはあたしたちの子やない.家の外に,放り出すで!」
「『たち』かいな」
「だってこの子,ぜ〜んぜん食べへんのよ.ほんでイスから降りて,(さきの子・あとの子が横たわっている)ベビーベッドに行って,ちょっかいかけてくんねんから」
「うーん」
「はいもお(抱きかかえる)」
「どないすんねんな」
「玄関から,放っぽり出すんや」
「ママ〜〜」
「今さらママママ言うてもあかん.出て行きなさい!! (外に投げ出し,扉を閉めて鍵をかける)」
「お外,出たりせんやろか…」
「まあ大丈夫やろ.反省してくれたらええんやけど」
「待て待て,勝手口に向かって走ってないか?」
「え?」
「(勝手口のドアを開けて入り込み)ママ〜〜」
「あっさり戻ってきたなあ」
「朝晩,こっから出入りしてるんよなあ」