大阪で生まれ育った者としては,我が子が初めて自分の意思で「なんでやねん」と発したときのことを,大事にしたいのです.
朝食でのこと.
「席についたんはええけど,おもちゃに夢中になって,食べへんねん」
「ありゃ…せやけど,おもちゃ取り上げたら,泣きわめくんよなあ」
「せやねん」
「…」
「昔やったら,食べへんかったら,そんなおいしいのん,きょうだいに取られててんで」
「お前がおいしいって言うんか」
「だっておいしいねんもん」
「へいへい.けど,そんなきょうだいおらんの分かってて,マイペースやの」
「せやなあ」
「まあパパが何とか言うてみるか…」
「…」
「パパ,お前の皿に乗ってる,モモ食べるぞ.ええか?」
「あかん!」
「ほなパパ…お前のプリンの,カップだけ食てまうぞ.ええか?」
「…」
「…」
「(パパのほうを向いて)なんでやねん!」
野暮な補足ですが,私から娘に対して,「なんでやねん」の指導をしたという記憶はありません.