わさっきhb

大学(教育研究)とか ,親馬鹿とか,和歌山とか,とか,とか.

親向け就活本

うちの大学は,15日から19日まで夏期休業で,教職員は原則として大学に来るなとなっています.一つは省エネのためです.なので前後の土日も入れて9連休です.とはいえこの間,完全オフというわけにはいかず,私も二三,仕事を持ち帰っています.20日〆の件,重要なところが出来上がったので,2日ほど寝かせるとします.
さて…

というわけで本屋で買った「就活は子どもに任せるな」

就活は子どもに任せるな (中公新書ラクレ)

就活は子どもに任せるな (中公新書ラクレ)

を読んだ。「仕事と給料の話は親の義務」とオビにあるので「とうとう子どもの就職まで親が介入するのか」と思ったが、中を読んでみると全然そういう話ではなく、給料の話はほとんど出てこないし、採用側はこういうところに注目して採用するので、就職活動をする側はこういうふうにアピールするといいですよ、という話で、これはむしろ就職活動する本人が読むべき本である。

間違ったターゲッティング - 武蔵野日記

ふむふむ.私も「親向け就活本」を1冊,大学の生協で買っていて,思うことあって持って帰っています.

「親力」で勝つ就活―親が「無知」だと内定できません… (AERA Mook)

「親力」で勝つ就活―親が「無知」だと内定できません… (AERA Mook)

就活スケジュール,200社の企業情報だけでなく,ES(エントリーシート)や面接の例なども入っており,子どもの就職活動を親がサポートするのに有用な情報が,詰まっているように思います.就職活動する本人が読むのも,問題ないでしょう.

埼玉県産業労働部雇用・人材育成推進統括参与の小島貴子さんはこう話し、アドバイスする。
「ESで落ちる学生は、そもそも何を書くべきかがわかっていない。残酷な言い方ですが、日本語の文章能力がない場合も多いんです。まずは第三者に読んでもらうことです」
日本語としてこなれているか、雑な字で書いていないか。ここは、いちばん身近な第三者である親がESを読めば、アドバイスできるところだ。
(pp.58-59)

就職活動への親の関わりという観点で一つ,引用しましたが,この2ページは,「成功への道は多数,転落の理由も多数」*1というのを思い起こさせてくれます.車に乗ってゴールに向かうなら,車そのものに問題はないか,燃料は十分にあるか,そして運転手(就職活動している本人)に,ゴールに到達したい強い意志があるかを,確認したいところです.
そうそう,内定や入社はある意味でゴールだけれど人生においては通過点…ん? この言葉は先日も使ったなあ.
もう一つ,ちょっと面白かったのは,巻頭カラーの「就活知識の診断書」(pp.8-9).yes/noの設問が15個あって,次のページでそれぞれ解説されています.「Q09 面接の練習は親とはしないほうがいい」の解説で,「オススメは、親が学生役、子が面接官役になること。しどろもどろになる学生の心境と聞きたいことが聞けない面接官の気持ちがわかるはずです」のところで笑ったのでした.


2008年12月に見かけた,就活のこと:

*1:特に誰かが言ったわけではなく,自分の言葉ですが,もともとこれは,(エンジニアリング)デザインやものづくり,自分の分野ではソフトウェア開発における注意点です.